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冷めたピザのいただき方-2


普段は体に気をつけて、マクロビオテックな食事だけれど、
外で人と会う時と月に一度の土曜日だけは、好きなものを食べる。
今夜は給料日後の土曜恒例、宅配ピザの食べ放題!

「鳥居様、お待たせしました」
ピザを配達してくれる人は、いつも同じ人。桐谷さん。
黒目が少し大きくて、日に焼けていて、ちょっとエラが張っていて、
手の大きい……ちょっとわたしの好みの男性。
あの手で、頭を撫でてほしい。
ピザの箱を渡されるとき、いつも思う。
でも箱を受け取るとすぐ「ピザが来たよー」と振り向いて大声を出す。

ピザ一枚を、たった一人で食べるとは思われたくない。
つまらない見栄。でもどうしても恥ずかしい。

「ふう」
やっぱり今度も、Mサイズのピザは一人では食べ切れなかった。

冷めたピザをぼんやり見ながら、考えた。
誕生から今までの23年間、一度も彼氏ができないなんて、
見た目とか性格とか、どこかに大きな欠陥があるのかしら。

大学の時の友人で、同じように彼氏ナシだった由布子も、
秋口に、ステキな彼氏ができたらしい。

最近ときどき、ふいにお腹もいたくなるし。
胃薬でも便秘薬でも治らない、原因不明の腹痛。
このまま一度も恋をしないで死んだりとか。やだ、悲惨!

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