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冷めたピザのいただき方-1



iPodの曲が、宇多田ヒカルからサンボマスターに変わって
頭の中をボーカルの眼鏡の人が一瞬かすめた時、
イヤフォンのすき間から、お湯の沸く音が小さく耳に届いた。
土曜日の朝9時30分。
食事を終えたので、洗濯しながら一週間分の夕食の作り置き。  
      左側のコンロでは、ひじきとニンジンのいため煮をつくり、
      右のコンロでは、実家から届いた減農薬な玄米を圧力鍋で炊く。
      そうして冷めたら、一食ずつシール容器につめて冷凍庫へ
それにしても昨日の合コンは、またしてもつまらなかった。
メンバーがそろったとたん、
男性側にも女性側にも、顔にハッキリ文字が浮かんだ。
「今回はハズレ!」
それでもまあ、集まったからには何とかその場を盛り上げて、
この際いないよりマシだから、彼氏や彼女になってみる?
……みたいな雰囲気。

隣に座った男の人の、卑屈さと欲望の入り混じったあの態度。
「キミにはボク程度が、ちょうどいいハズだよね」

ああいう無言の決めつけというか、圧力というか。
幾度行っても、ほんの少しだけど毎度傷つく。バカみたいだ。
でもやっぱり彼氏は欲しいから、努力はしないと。

食事を作ったら洗濯物干し。今日も青空が気持ちいい。
神様、贅沢はいいません。
こういう小さな喜びを、いっしょに分かち合えるような、
ごくごく普通の男の人と、わたしはいっしょに暮らしたいのです。

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