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70話 最終回 恋愛だけじゃなく……



IT社長の優一郎に気付いた桃子は、優雅にほほ笑み、軽く会釈した。
優一郎は少し気まずそうに会釈し、店の奥へと立ち去った。
まどかが手を叩いた。「桃子、堂々としててカッコよかった!」
桃子は少し照れて「失恋って、必ず乗り越えられるんだね」と笑った。
まどかは、桃子が綺麗になったと感じた。
奈緒も明るくて前向きな雰囲気で、前よりいい女になったみたい。
失恋や辛い思いを乗り越えたからかもしれない。
それに、新しい目標を見つけたことも大きいような気がする。

「私もやりたいこと見つけたい」まどかは言った。
英会話や秘書検定、着物の着付け、前から興味のあったことが頭に浮かぶ。
「数ヶ月前、このバーで飲んだ頃には、恋人を作ることが目標だったけど、
今は、恋愛以外のこともがんばりたい。
その方が素敵な女性になれそうだし、恋愛も充実しそう」
まどかの言葉に、奈緒と桃子も頷いた。
その時、まどかの携帯が鳴った。小説家の間宮からのメールだった。
『クリスマスは絶対に一緒に過ごせるように、今、必死で原稿を書いています。
早く会いたい。 間宮』
(メール、苦手だって言ってたのに……)まどかはほほ笑んだ。
もっと素敵な女性になって、もっともっと愛されたい。
今日より明日、明日よりクリスマス、クリスマスより来年、
人生はどんどん素敵になっていく……そんな気がする。
(おわり)

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