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65話 恋の終息



桃子は二人に、食事に来る前の出来事を報告した。
「ビジネスセミナーで会ったイケメンとお茶したの」
「いい感じじゃない。そのイケメンと付き合えば?」奈緒が勧める。
桃子は首を横に振った。「光也くんはイケメンでいい人だけど……。
私、優一郎のことが好きなの。他の人になんて興味持てない」
まどかは(やっぱり桃子に、あの男の本性を伝えなきゃ)と思った。
「言うべきかどうか迷ったんだけど……」
まどかは、優一郎に名刺を渡され、目の前で破いたことを話した。
——桃子の顔から血の気が引いていく。
元彼が自分の友達を口説こうとしたなんて、ショックに決まっている。
(言わない方が良かったかな)後悔するまどかに、桃子が笑いかけた。
「教えてくれてありがと。……そんな男を好きだったなんて、
見る目ないね、私……」最後の方は、泣き声になっていた。
まどかと奈緒は、桃子が泣き止むまで黙って見守っていた。

帰り道、まどかは書店に並ぶ週刊誌の表紙に間宮の名前を見つけた。
その週刊誌を手に取ると、切ない想いがこみ上げた。
(私の恋も、終わっちゃったのかな?)
桃子が優一郎を好きでいることには反対したくせに、
自分はまだ間宮に未練がある——まどかは自分が情けなくなった。

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