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64話 結婚前提?



まどかと奈緒と桃子は、民芸調の店内でしゃぶしゃぶの鍋を囲んだ。
この『しゃぶせん』は有名店の直営なので、上質のお肉を安価で楽しめる。
奈緒が報告した。「私、司法修習生と付き合うことになった」
「うそ、1回食事しただけでしょ!?」まどかは驚き、食事の手を止めた。
「私から冗談っぽく『付き合ってみない?』って言ったら、OKだったの」
まどかが尋ねた。「司法修習生って、いくら稼いでるの?
奈緒は、年収1千万以上の男じゃなきゃイヤ、って言ってたよね?」
「月収はだいたい20万らしい。でもいいの。将来、稼いでくれればOK」

(将来……って、しっかり結婚前提なワケ?)
まどかと桃子の驚きの表情を気にもせず、奈緒は続けた。
「子供の頃、うちは共働きだったから、家に帰ると一人で寂しかったんだ。
だから私は、子供に寂しい思いをさせたくないの。
専業主婦になるためには、ダンナにそれなりの収入がないと、ね」
「そっか……。奈緒は温かい家庭を早く持ちたいんだったね」
「そ。だから、彼氏=ダンナ候補!」
(奈緒くらい現実的なのはいいよね。それよりも、問題は一途な桃子……)
まどかはしゃぶしゃぶを食べながら、昨日のことを話すかどうか迷っていた。
(あんな最低男を一途に想っていたら、桃子は不幸なまま。
だけど、桃子を傷つけたくないし。……どうしよう?)

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