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60話 偶然の再会



バーを出たまどかは、駅へ向かっていた。
小説家の間宮の態度が頭から離れなくて、怒りが治まらない。
(このままの気分で帰るのは、最悪!)
まどかは駅を通り越し、昔、合コンで行ったことがある店に入った。

このバーレストランはカウンターが広いので、一人の客も多い。
(一人でお酒を飲むのは初めて)
まどかはドキドキしながら、ドライマティーニを頼んだ。
一口飲んで苦さに驚いていると、バーテンと目が合った。
(飲みなれないお酒を頼んだってこと、バレちゃったかな)
恥ずかしくなったまどかは、ドライマティーニを一気に飲み干した。
胃の奥に、熱い快感が生まれる。
3杯目を飲む頃には、すっかり酔っていた。

「あれ? もしかして……」
声をかけられて振り向くと、IT社長の優一郎が立っていた。
桃子を振った、あの優一郎だ。
(一言文句を言ってやる!)そう思ったまどかの横に、優一郎が腰を下ろした。
そして、「久しぶり」と爽やかにほほ笑んだ。
まどかはドキッとした。(この笑顔って、初めて会った時と同じ……)

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