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58話 邪魔者は誰?



一枚板を使ったシックなカウンターに、4人は並んだ。
まどか、小説家の間宮、フライトアテンダントの2人。
(こんな組み合わせで飲みにくるなんて……)
まどかはぶ然として座っていた。
間宮はフライトアテンダントの二人を「美紀さんと佳奈さん」と
ファーストネームで呼び、空での接客について根掘り葉掘り聞いている。
次回の小説のネタにするつもりか、単なる好奇心なのか。
どちらにしても、まどかは不愉快だった。
美紀が笑うたびに肩で揺れるカールや、
佳奈が瞬きするたびに目につく長いまつ毛も、気に障る。

「へえ、『空のストーカー』がいるんだ。それは、美紀さん狙いなの?」
「いいえ。うちの会社の制服を着ていれば誰でもいいみたい。
必ずフライトアテンダントと向かい合える席を予約してるんです」
「へえ、面白いね。ね、まどかさん」
間宮は時々まどかにも相槌を求めたけれど、『ついで』という感じだった。
「私、そろそろ帰ります」まどかは席を立った。
「え? あ、そう。じゃあ、また。今日はありがとう」
間宮はひき止めもせず、あっさりとまどかに手を振った。
(なに、それ!?)まどかの苛立ちは、怒りに変わった。

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