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57話 デートのはずなのに



今日のパーティは、山口シェフのお弟子さんたちが
それぞれ一品ずつ料理を作り、腕を競い合うのだという。
まどかの前のグラスに、ピンク色のシャンパンが注がれた。
小説家の間宮とほほ笑みあい、乾杯を交わす。
シャンパンを一口飲むたびに、幸せがこみ上げてくる。
その後に出された料理の素晴らしさに、まどかは感動した。
ほうれん草のトリュフ風味のオードブル、若鹿のフィレ肉のロースト、
口の中でとろけるラズベリーのフロマージュ、どれも絶品だった。

夢のようなディナーが終わった。
山口シェフに見送られて店を出ようとした時、二人組みの女性が声をあげた。
「きゃあ、間宮先生ですよね。お会いできて嬉しいです」
二人は山口シェフの知り合いで、フライトアテンダントだそうだ。
「山口さん。良かったら、この後ご一緒できませんか?」
髪をカールした女性が言った。
山口シェフが残念そうに答えた。「僕はこのあと、赤坂店に行かなくちゃ
いけないんだ。良かったら、みなさんでどうぞ」
間宮がまどかを見て言った。「いいかな?」
(え……何それ? 今日は私とデートしているんじゃないの!?)
まどかはムッとした。

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