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51話 会いたいかどうか



まどかは不安になっていた。
小説家の間宮にメールを送ったのに、返事がこないのだ。
(締め切りで忙しいのかな? でも、私のことを好きだったら、
普通は短いメールでも送ってくるよね)
次にいつ会えるのか、何の約束もしていない。
(もしかして間宮さんって、酔うと誰にでも思わせぶりなことを
言っちゃうタイプなのかな?)
もし、からかわれたのだとしたら、
これ以上、自分からメールをするのは恥ずかしい。
奈緒のメールの問題は解決できたのに、自分のことになると困ってしまう。

会社の帰り道、まどかは奈緒に、間宮とのことを相談した。
「うーん。それだけじゃ間宮って人の気持ちは分からないよ。
会ったことがないから、軽い人なのか、誠実な人なのか分からないし。
それよりも『まどかがその人を好きかどうか』が大切じゃないの?」
奈緒に言われて、まどかは自分の胸に訊いてみた。
間宮との楽しい会話や、熱いまなざしを思い出す。
「好き……だと思う」素直な気持ちが口から出た。
奈緒がほほ笑んだ。「じゃあ、信じてみたら?」
まどかは頷き、返事の来ない携帯電話を握り締めた。

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