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49話 次に続くメール



奈緒は、司法修習生の濱口にもらった名刺を取り出した。
『最高裁判所 司法研修所 第59期修習生 濱口智和』と書かれている。
——はまぐち ともかず。
心の中で呟いてみる。
(いい名前……)
こんな風に、名前の響きをいいと思うときは、
その人に好意を寄せていることが多い。

奈緒は、名刺に書かれているアドレスにメールを送ろうとして、
その手を止めた。
(メールになんて書けばいいんだろう?)
『昨日は駅までご一緒できて嬉しかったです』
ここまでは、いい。
でも、これだけじゃ自分の存在をアピールできないし、次につなげない。
(そうだ! こういうの桃子が得意だよね!! 桃子に訊こう)
フロアを見渡したけれど、桃子の姿が見えない。
「桃子? 今日は休みだって」とまどかが教えてくれた。
(えー!? こんな時にいないなんて……。名刺をもらったのは昨日だから、
今日中に返信した方がいいよね。どうしよう……なんて書こう?)
奈緒は腕組みをして考えこんだ。

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