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47話 お酒の力で忘れたい



夜、まどかと奈緒、桃子の3人は、カフェレストランで食事をした。
IT社長の優一郎に別れのメールを出した桃子を、慰めるつもりだ。
「桃子はエライ。男を捨てることができる女が、本当にいい女だと思うよ」
まどかが言うと、桃子は小さくほほ笑んだ。
涙を浮かべていた朝の様子に比べて、だいぶ元気をとりもどしたように見える。
マザコン医者をやめて、司法修習生と出会ったばかりの奈緒が頷く。
「男にサヨナラを告げた時から、新しい出会いが始まるんだよ。きっと。
私も、柿本さんにサヨナラしたとたんに、濱口さんと出会ったし。
桃子にも、新しい出会いがあるよ」
桃子は、笑いたいのか泣きそうなのか分からない顔をして、呟いた。
「……新しい出会いなんて、欲しくない」
そして赤ワインをグラスになみなみと注ぐと、
「優一郎なんて、サイテー。あんなやつに惚れた私もサイテー!」
と言って、ワインをグイッと勢いよく飲んだ。

その後も、桃子はひたすらワインを飲み続けた。
(大丈夫かな? 桃子……)
心配になったまどかは、「飲みすぎだよ」と止めようとした。
「今日は飲ませて! もっといっぱい飲んで、飲みすぎで死んでやる」
(やばい……酒乱になってる)まどかと奈緒は、顔を見合わせた。

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