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42話 不安を消して!



パスタをほとんど残した桃子を見て、IT社長の優一郎が心配そうに言った。
「食欲ないの? 疲れが溜まってるのかもね。帰ったらゆっくり休んで」
他の女性と会うために、私を帰そうとしているのだと思うと、
優しい言葉も白々しく聞こえる。
ランチを済ませ、優一郎と別れた桃子は、まどかと奈緒にメールした。
(二人に話を聞いてもらったら、この不安が少しは治まるかも)
不安が胸いっぱいに広がって、息をするのも苦しい。

六本木のスターバックスで待っていると、まどかと奈緒は
一時間もしないうちに現れた。
二人とも急いで来たらしく、ほとんどすっぴんだった。
桃子は、自分のために駆けつけてくれた二人の友情に少し救われた気がした。
「本当に仕事かもしれないよ。
彼が仕事に行くたびに疑ってたら、キリがないでしょ」
奈緒に言われると、(本当に仕事なのかもしれない)という気がしてくる。
昨日、医者の柿本に『永遠にさようなら!』と告げた奈緒は、
スッキリした顔をして桃子に言った。
「本人を問い詰めちゃえば? 本当に女だったら、別れればいいじゃん」
桃子は思った。(優一郎に本当のこと聞けたら……。
こんな風に疑って不安になってるのは、もう嫌!)

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