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32話 年収で男を選ぶ



月曜日は、また3人の恋愛報告会になった。
オーガニックの店でランチを取りながら、奈緒がため息をついた。
「27歳でそんな大手術を任されるかな?」
まどかと桃子は「嘘っぽいよね」と顔を見合わせた。
「でも、医者だしな〜」
「なんで医者がいいの?」まどかが奈緒に尋ねる。
「だって、年収いいし。頭もいいでしょ」
「国立の医者は薄給だよ。だから、他の病院でアルバイトしてるんだって」
と桃子が言うと、奈緒は「知ってる」と頷いた。
「だけど、そのアルバイトの時給って、何万円もするらしいよ」
まどかは「へえ……」と呟き、間宮の収入はどれくらいだろうかと考えた。

間宮の小説のうち、まどかが読んだことがあるのは一冊だけだ。
でも、書籍売上げのランキングで、何度か間宮の名前を目にしたことがある。
それに、この間の土曜日、間宮が連れて行ってくれたのは、
書店と同じビルにある高級なイタリアンレストランだった。
(結構な収入があるんだろうな)
そんなことを思ううちに、急に自分が恥ずかしくなった。
「ねえ、年収で男性を選ぶのって、間違ってない?」まどかが問いかけた。
すると、奈緒がキッパリと否定した。「年収で選ばない方がおかしい!」

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