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25話 2番目の解決方法



桃子の目つきは普通じゃない。
『今日は仕事だから、会えない』そう言っていた恋人が、
他の女性と腕を組んで歩いていたら、ものすごくショックだと思う。
まどかは、森谷からの『忙しいから会えない』という内容のメールを
思い出して、不安になった。
「桃子の気持ち分かるし、ヒトゴトじゃないよ。
でもさ、もし部屋の前で待っていて、開き直られたらどうするの?」

桃子はハッとした。
自分が優一郎に一番愛されている、という自信がない。
問い詰めて、ケンカして、その結果優一郎と別れてもいい、という覚悟もない。
桃子はうつむいて、しばらくアスファルトを眺めていた。
「なんか私って、情けない女になってない?」
桃子の涙が、アスファルトに落ちてゆく。
まどかが差し出したハンカチを受け取り、桃子は涙を拭いた。
「ありがとう」と顔を上げた桃子は、微笑んでいた。
さっきまでとはガラリと変わって、力強い笑顔だった。
「優一郎を、本気で私に惚れさせてみせる!!
恋愛マニュアルを駆使して……私に夢中にさせるんだから!」
桃子はハンカチを握り締め、まどかと一緒に駅に向かった。

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