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19話 電話が鳴った



窓の外の景色が夕闇に染まる頃、まどかの携帯が鳴った。
(森谷さんからだ!)
だけど、ディスプレイの表示を見て落胆した。
それは桃子からのメールだった。
『合コンしない?』
『彼氏がいるくせに、何で合コン?』と、メッセージを送り返す。
桃子の姿を探したけれど、フロアには見当たらない。
きっと、給湯室かトイレでサボっているのだろう。
すぐにまた返事がきた。
森谷からの返事も、こんな風にマメだと嬉しいのに。
『奈緒に、私の男友達を紹介してあげるの。
それに今度の金曜日、優一郎は仕事だって言うし』
なるほど、落ち込んでいる奈緒を励ますためなら、まあいっか。
『森谷さんとのデートの約束が入らなかったら、参加するよ』
メールを送信してしばらくすると、桃子がフロアに戻ってきた。
桃子は『OK』と指でマークを作って笑った。

森谷からのメールが届いたのは、まどかが帰宅してからだった。
『今週はちょっと忙しいんだ。ごめん』
まどかは携帯を閉じ、大きなため息をついた。

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