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16話 他にも彼女がいるの?



桃子は、血の気が引いていくのを感じた。
(落ち着かなきゃ……)ピアスを持ったまま、深呼吸した。
今、問い詰めちゃいけない。
優一郎と会うのは、まだ2回目。
もし、他にも彼女がいるとしたら、捨てられるのはきっと私の方……。
でも、見ないフリをしていたら、都合のいい女になっちゃう。
どうしよう?

桃子は、平静を装ってリビングに戻った。
そして、不思議そうな顔をして言った。
「これ……洗面台の下に落ちてたの」
ダイヤのピアスを、優一郎に手渡す。
もし、優一郎がうろたえたり、不自然な態度をとるようなら、
確実に二股をかけられているということだ。
桃子は、じっと優一郎の様子を観察した。
ピアスを受け取った優一郎は、それを窓の光に透かして
「誰のだろ? 」と言った。
とぼけているようにも見えるし、自然な反応のようにも見える。
桃子は、優一郎の次の言葉を待った。
できれば上手な言い訳をして欲しい、と願いながら——。

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