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15話 桃子が見つけたモノ



マンションにコンシェルジュがいるなんて、ホテルみたいで落ち着かない。
ドアマンが迎え入れてくれるのも、なんだか恥ずかしい。
桃子はフロントを素通りし、優一郎のルームナンバーを押した。
「どうぞ」インターホンから聞こえる優一郎の声は明るい。

歓迎されていることを感じて、桃子は嬉しくなった。
優一郎が、冷蔵庫からペリエを出してグラスに注ぐ。
「夕食はイタリアンのデリバリーでいい?」
「うん。イタリアン、大好き」
桃子は、窓の下に広がる景色に見とれたまま頷いた。
差し出されたグラスの縁に、ライムが添えてある。
桃子は、ライムを搾ろうとして、ふとその手を止めた。
「手を洗ってくるね」

広い洗面台で手を洗いながら、桃子は思った。
シンプルなボトルに詰め替えられたハンドソープ、
鏡だってピカピカで、水はね一つない。
(誰が掃除してるんだろう?)
ふと、洗面台の下に光るモノを見つけた。
それは……小さなダイヤのピアスだった。

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