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12話 部屋に誘われたら



奈緒と磯貝は、4本目の日本酒を飲み干した。
「磯貝さんの作った建築物、見たいなぁ」
「じゃあ、これから見に来る?」
「え? これからって?」
「今住んでる自宅は、自分で設計したんだ」
(……これって、部屋に誘われてる!?)
一気に酔いが冷めたような気がした。
夜、男性の部屋に行くなんて……。
まだ出会って2回目だし、早すぎる!
今までなら、絶対に断っていた。
だけど、奈緒は桃子のことを思い出した。
桃子は出会ったその日に、セレブな恋人を捕まえた。
——2回目だって、アリなんだよね。
このままだと、今年のクリスマスもまた一人ぼっち……そんなのイヤ!
奈緒は決断した。
「……行きます。磯貝さんのおうち、見せてください」

奈緒と磯貝はタクシーに乗った。
奈緒は、窓の外に流れる街の明かりを見つめていた。
(今日から、私、変わるんだ。変わらなきゃ、今までと同じだもん)

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