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5話 彼女はいるの?



森谷のグラスが空いたので、今度はまどかがワインを注ごうとした。
その時、森谷の携帯が振動し、森谷は「失礼」と席を立った。
(こんな時間に……彼女かな)
まどかは、がっかりしている自分に気がついた。
さっきまでは辻にときめいていたのに、
今はもう、森谷を好きになりかけている。
『好き』といっても、『気に入っている』または『気になっている』
という程度だけれど。

しばらくして、森谷が席に戻ってきた。
携帯に猫のストラップが付いているのを見て、まどかの胸がチクリと痛んだ。
「電話、彼女ですか?」
「違うよ、局からの電話。彼女なんていないし」
「嘘だぁ。だって、その猫のストラップ、彼女からのプレゼントでしょ」
森谷は無邪気そうに笑い、「これは、うちのテレビ局のマスコットキャラクター。
気に入ったならあげるよ」とストラップを外して、まどかに差し出した。
(本当に、彼女いないんだ)
ストラップを受け取ったまどかは、心の底から嬉しそうな笑顔を見せた。
そんなまどかを見て、森谷も微笑んだ。
「ねえ、携帯のメルアド交換しない?」
森谷に言われて、まどかはバッグから携帯を取り出した。

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