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2話 話がしたい



確かこの人って、IT関係の会社を起ち上げて、すごいお金持ちで、
六本木ヒルズに住んでいる青年実業家だったよね。
雑誌で見るよりも、実物の方がカッコいい! とまどかは思った。
「どうぞ」と彼は開ボタンを押したまま、
まどかがエレベーターを降りるのを待っていた。
エレベーターを降りると、そこは店の中で、
桃子と奈緒がまどかに気付いて手を振るのが見えた。
ヒルズ族の彼はまどかに軽く会釈をし、テラスの席へと行ってしまった。

「今の、辻優一郎でしょ!? 知り合いなの?」桃子が興奮した声を出す。
奈緒は興味なさそうに、モフィートのハーブをマドラーで潰しながら言った。
「なんか、遊んでそうな雰囲気よね」
まどかはドリンクメニューを見ながら、
「たまたまエレベーターで一緒になったの。話しかけたかったけど、
降りる寸前まで気付かなくて」と残念そうな顔をした。
そのとき、オーダーを取りに来た店長が、親しげにまどかたちに話しかけた。
「今日も3人?」
「そう、今日も3人」まどかが返事をした。
「向こうも3人らしいから、良かったら紹介しようか?」
店長が指差す先には、エレベーターで一緒だった辻優一郎がいた。
まどかと桃子の瞳が輝いた。「ぜひ!」

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