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Good-by ダーリン-7

舞台が終わると、出演者全員が打ちひしがれていた。
だがそれがこのイベントの目的なのだ。
1年生には、自分の適性と限界を知ってもらう。
そうすればこれから適性にあった働きを考えられるし、
足りないものを練習で補うよう努力できる。

「しかたないよ。まだはじめて3ヵ月なんだから」
OGとして1年生をなぐさめながら、自分の言葉にハッとした。
そうだよね。まだまだ、わたしだってこれからだ。

夕暮れが近づくと、卒業生は一足先に合宿を後にする。
在校生はその翌日の海の日も合宿が続くが、
卒業生の多くは土日で帰る。
丸2日間ほとんど寝ていないから、三連休の最終日ぐらいは休まないと仕事に差し支えるのだ。

「それでは、お元気で」
キャンプ場の入り口まで、後輩のみんなが
見送りに来てくれた。
みんなの後ろには浜昼顔の花が無数に風に震えている。
純平の横には、松岡が立っていた。
もう純平は完全に過去の人だ。
そして松岡の幸せを祈らずにはいられない。

「じゃあ、さよなら」
わたしは笑顔で、その海岸を後にしていた。

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