お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

Good-by ダーリン-4


深夜になると、一度全員が自分の寝床のバンガローへ戻る。
しかしキャンプ場一帯を包み込む海鳴りの音にさそわれて、
どの小屋からも人がポツリポツリと浜へ出ていく。
OB連中は砂浜を歩くのに必携の懐中電灯を、
全員が持参していた。
浜辺にはそんな懐中電灯の明かりがいくつも見えたが、
干渉はし合わない。

最初は黙って砂の上を歩いていたが、しだいにおたがいの
仕事の話になっていった。
みんな、それぞれの道でがんばっていた。
「桂はさぞかし活躍してるんだろうな」
またしても冷や汗が出てくる。
みんながわたしを、普通のコとは違うはずだという。
そう。自分でも、入社前はそう思っていた。

だが派遣会社のコーディネーターとして、
わたしはひどく無能だった。
仕事で要求されるのは、女性ならではの繊細な
気づかいや心配りなのだ。
何ごとにも挑戦しすぎるわたしは、もう何度も派遣さんの
抱える問題に火に油を注ぐようなことばかりをしている。

お役立ち情報[PR]