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case22 水谷かなこ〜社会人2年目

会社からまっすぐ帰ってきて、途中で買ったオリジン弁当を食べる。
TVをパチパチ見ながら友達とたわいないメールを交わして、
お風呂に入ってインセンスを焚いてベッドにもぐりこむ。
週末は女友達と房総半島へドライブだ。
こうして自分の生活を振り返ると、まるで彼氏募集中って感じだけど、
実は高校時代から付き合っている彼氏がいる。

「山田啓一」
コレが彼の名だ。彼と付き合い始めてもう8年になる。
長いように聞こえるけれど、ともに過ごした時間は少ない。
高校卒業と同時に、わたしは東京の大学に進学し、
早く社会に出たがった彼は、地元で自動車整備士になった。
会社で嫌なことがあったとき、珍しいものを見たとき、
わたしが真っ先に電話をかけるのは、大学時代からの女友達だ。
彼は盆と正月に会うおばあちゃんのような存在で、世間から見ると
わたしたちは付き合っているようには感じられないかもしれない。

それでも彼が酔っ払った時に電話をかけてくるのはわたしであり、
わたしが地元の駅のホームで探してしまうのは、彼の姿だ。
「もし身近にもっとイイ人が現れたら別れよう」
多分お互いにそう思ってはいるだろうけど、
幸か不幸か、今のところもっとイイ人はお互い現れていない。
このまま結婚するような気もするし、
今度彼からかかってくる電話が別れ話のような気もする。

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