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case11

わたしはコンパで最初の30分間は人気がある。
でもテーブルの上に並んだ料理を、
「みんな自分の好きなように食べればいいじゃん」
と思ってほっといていると、すかさず賢い女が、
「よそってあげるね。仕事で疲れてるでしょ?」
なんてイヤシ系ぶって、男性陣の人気をさらってゆく。
そういう女に限って、わたしの家に泊まりに来ても、
洗い物もしないで帰ってゆく奴なんだけど。
コンパでは、かわいくって癒し系の女の子が
求められているんだと気づいてからは、
行くことはなくなった。
賢い女のように、女優ぶるなんて出来ないし。
でも彼女たちのほうが、確実に得な人生を歩んでいる。

わが社のマドンナ、アヤコ先輩も得に生きられる人だ。
会社の親父たちは、出張に行くと、
社内用のお土産+アヤコさん用のお土産を買ってくる。
遅刻をしても文句を言われない。妙に長い外出も許される。
わたしが入社するまで、
この総勢30名ほどの小さな会社のたった1人の女性として、
彼女は社内のアシスタント&社内のアイドルとして
10年間も勤務していた。

この会社に入って、一番最初に、
アヤコさんからお茶の片付け方と、
毎週月曜日に机を拭くってことを教わった。
「今までわたし1人でやってきたんだけど、
女の子が入ってくれて嬉しいよ」とアヤコさんに言われて、
「はあ」とうなずいたものの、よくよく考えると、
わたしはアシスタントではなく営業として雇われたんだよねぇ。
終電を逃しそうになりながら、
わたしより先に帰った人のコップを洗っていると、涙が出そうになる。
3年間だけ我慢したら、とっととこんな会社辞めてやる!

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