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シアワセな将来をつくるオトナ女子のたしたみ 婦人科検診のすすめ

生理痛や生理不順、PMSなど、女性のカラダの悩みは様々。
でもなかなか人には相談しづらい……と、悩んでいませんか?仕事での昇格や結婚、妊娠、出産など、さまざまなライフステージの変化がある一方で、自分のカラダと向き合うことは、シアワセな将来のために必要不可欠なのです。
そこで今回は産婦人科医の富坂先生に、女性のカラダと婦人科検診について教えていただきます!

富坂美織 先生

産婦人科医、医学博士。順天堂大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院研修医、愛育病院産婦人科常勤医を経て、ハーバード大学大学院へ留学。帰国後はマッキンゼーのコンサルタントとして活動し、山王病院を経て、現在は不妊治療が専門。著書に『「2人」で知っておきたい 妊娠・出産・不妊のリアル』(ダイヤモンド社)などがある。

半数以上が婦人科検診の

女性特有の不調、お悩みはありますか?

日本冷凍めん協会

婦人科検診を受けたことはありますか?

日本冷凍めん協会

妊婦さんが多く、行きにくい場所というイメージ(33歳/事務系専門職)
検査や治療の内容など知らないことが多く、敷居が高い……(31歳/主婦)
時間をつくるのが面倒になってしまい1度きりしかいけていない(27歳/クリエイティブ職)

※1 アンケート:マイナビウーマン2016年11月webアンケート|24~39歳の女性対象(有効回答数199名)

読者へのアンケートによると、婦人科検診を受けたことがあると回答した人は47%で、全体の半数以下。そのうち11%が『一度受けたきり』と回答しました。「なんとなく敷居がたかいイメージ」「妊婦さんがいくところ」という産婦人科へのイメージや、「いまのところ特に不安はないから」など検診の必要性を感じていないという意見もありました。

一方で、女性特有のカラダのお悩みには、冷えをはじめ、PMSや生理痛、生理不順などをあげる人も多い結果に。ひどい生理痛でも、「痛いのが普通だし……」と我慢してしまうことがあるようです。あまりにもひどい生理痛は、月経困難症という状態である可能性があり、富坂先生によると、その痛みの裏には子宮内膜症など婦人科系の病気が隠れている場合もあるそう。

「大きな不調や症状でなくても、心配事があれば、 ぜひ一度、産婦人科を受診してみてください。生理やホルモンのこと、挙児希望の相談や、かゆみやできものといったマイナートラブルまで、産婦人科はあらゆる悩みに対応しています。そんな中でも、命にかかわる病気として、今回忘れてほしくないのが、『子宮頸がん』です」と富坂先生は言います。

婦人科検診をイラストで解説!

毎月繰り返しある生理は、私たち女性にとって大切なカラダの営み。現代の女性は以前に比べ出産回数も少なく、生涯に450回ほどの生理を繰り返します。
一方、昔は16歳で初経が始まり、5人以上の出産も珍しくなく、生涯月経回数はなんと50~100回。つまり現代の女性は、昔の女性に比べると子宮内膜症のリスクが高まっている、とも言えるのです。

さらに女性は、生理や排卵を起こすためのホルモンリズムによって、体や心の不調を感じることも。実は、私たちがごきげんで過ごせるのは、生理周期の限られた時期とも言われています。産婦人科では、生理によって引き起こされるつらい症状の軽減についても相談できるので、気軽に先生を頼ってみましょう。

女性の76人に1人(※2)が発病のリスク 子宮頸がんってどんな病気なの?

婦人科系疾患のなかでも、20~30代の女性に知っておいて欲しいのが『子宮頸がん』。これは子宮の入り口=頸部(けいぶ)にできるがんのことで、日本では年間約1万人が罹患(※3)し、約3000人が亡くなっている(※4)病気です。発病した初期には、ほとんど自覚症状がないことも特徴。ここからは、女性が知っておきたい『子宮頸がん』について、富坂先生に詳しく伺います。

原因は"ヒトパピローマウイルス"というウイルスへの感染

子宮頸がんの発生には、多くの場合、"ヒトパピローマウイルス"というウイルスへの感染が関連していて、このウイルスは性交渉によって感染し、感染力が高いのが特徴です。実際には性交渉を持ったことのある人の約8割が、一生に一度は感染すると言われているほど。そのうちの約90%の人は、自分の免疫でウイルスを消し去ることができるのですが、ウイルスに持続的に感染し続けた場合に子宮頸がんを発症することがあります。

子宮頸がんの原因についてもっと詳しく

※2 国立がん研究センターがん情報サービス
※3 国立がん研究センターがん対策情報センター 地域がん登録全国推計によるがん罹患データ(1975年~2008年)
※4 国立がん研究センターがん対策情報センター 人口動態統計によるがん死亡データ(1958年~2011年)

20~30代の若い女性に増えている子宮頸がん。その理由は?

厚生労働省人口動態統計
国立がん研究センターがん対策情報センター 地域がん登録全国推計によるがん罹患データ(1975年~2008年)より作図

子宮頸がんは、ここ数年で20~30代の女性の罹患率が急増しています。子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルスに感染してから発症するまでに数年間~10数年程度の期間を経て発症するといわれています。

また近年では、女性の社会進出も一因となり妊娠出産年齢が高齢化しています。妊娠が発覚してから初めて産婦人科を受診する、という方も少なくなく、そのときに初めて病気が発覚するケースも。実際に、2.7%~3.5%は妊娠中の発覚で、病状が進行している場合、妊娠が継続できないこともあるというのが悲しい現実です。

子宮頸がんってどんな病気なの?

場合によっては、子宮や卵巣の摘出を余儀なくされ、妊娠が望めなくなることもあります。また、病状によって大きな手術をした場合には、若くして更年期様症状がでたり、リンパ浮腫(むくみ)や、尿意の感覚がわからなくなるなど、日常生活に支障をきたす症状が出ることも。
こうした後遺症が原因で、仕事の継続が困難になってしまうケースもあり、心理的ダメージに加え、経済的なダメージも無視はできません。決して、手術をしたから終わりという病気ではないのです。

子宮頸がんは早期発見がカギ 予防するにはどうしたらいい?

子宮頸がんは初期症状がほとんどないため、早期発見が最も重要です。効果的なのは、定期的に『子宮頸がん検診』を受けること。子宮頸がんは早期発見ができれば、最低限、子宮の入り口をくりぬく手術(円錐切除術)等だけで済み、子宮を温存することができます。

検診では子宮の入り口の細胞を取って、がん細胞やその前段階の細胞がないかを調べます。検査はほんの数分で終わりますので、2年に1回、可能なら1年に1回程度受診しましょう。また、一部のヒトパピローマウイルスの感染予防にはワクチン接種が有効ですので、自分にあった方法を医師と相談してみると良いでしょう。

定期的な婦人科検診がなによりも大切
信頼できるかかりつけ医をみつけて

産婦人科を妊婦さんが行くところと思っている方も多いですが、それだけではありません。女性のカラダの悩みすべてに対応しています。最近では、以前よりも気軽に産婦人科を訪れてくれる方が増えた印象ですが、それでもまだ、「このくらいの不調で病院は大げさかも」と思っている方も少なくないようです。
信頼できるかかりつけ医をもつことと、定期的な婦人科検診で、子宮頸がんにかかるリスクを減らすことができます。カラダの不調や不安なこと、検診についての疑問は、ぜひ遠慮せずに産婦人科の医師へ相談してみてください。

教えて 富坂先生! 子宮頸がん検診Q&A

検診ってどんなことをするの? 内診が不安……

子宮頸がんの検診は、細長いブラシなどの器具を使って、子宮の入り口の細胞をこすり取るだけです。およそ2~3分程度で終わり、あっという間です。個人差はありますが、痛みもほとんどありません。最初は勇気がいるかもしれませんが、一度受けてしまえば、きっと「なんだ、こんなものか」と思うはずです。
何か不安があれば、担当医に遠慮なく相談してください。受診しやすくなるような配慮を最大限行ってくれるはずです!

日本冷凍めん協会

検診はどこで受けられる? 費用はどのくらい?

各自治体で、子宮頸がん検診の受診案内をしています。無料で受けられるところもあるので、自治体のHPなどを検索しぜひ利用してください。その場合、受診する病院もいくつかの候補から選べるはずなので、自宅から近いところ、女性の医師がいるところなど希望の病院をさがしてみるのが良いでしょう。
お勤めの会社によっては、健康診断の項目に入っていることもあります。費用は病院によって異なるので、事前に調べてから行くようにしてくださいね。

子宮頸がん検診の当日に 気をつけることって?

生理中の受診はできるだけ控えましょう。出血があると、結果が正確にでないので、避けたほうが良いですね。
あとは、リラックスして検診を受けることがなにより大切。その方が痛みを感じにくいです。すぐ終わるので、緊張しなくても大丈夫ですよ。

いかがでしたか? 子宮頸がんは、なによりも早期発見が重要であると分かりましたね。定期的に検診を受けたり、ワクチンを接種するなど、意識的な予防をしておけば、リスクを減らすことができます。
これからもずっと健やかで輝いているためにも、オトナ女子のたしなみとして、ぜひ婦人科検診を受けてみませんか?

子宮頸がん予防サイト

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