職業柄、僕のところには現在進行形の恋愛相談や、「過去にこんな恋愛をしたんです」という昔話がたくさん集まります。
そんな話を聞いていると、男性と女性では過去の恋愛に対するスタンスに大きな違いがあることに気付きます。
男性は別れた恋人たちを美しい思い出として額装し、大切に飾っている人が多く、女性は元恋人に対して「死んだも同然」と言っている人が多いのです。
もっと具体的にいうと、男性は「あの子と別れなければよかった。今でも別れたことを後悔している」と憂いていることが多く、女性は「元カレ? 生きてるか分かんない。生きていても二度と会いたくない」と完全に吹っ切れていることが多いのです。
この違いは何なのでしょうか。よく「女の恋愛は上書き保存、男の恋愛は別名を付けて保存」といいますが、なぜ男性は過去の恋人を引きずってしまうのでしょうか。
今回は「男性が別れて後悔する女性」について書かせていただきます。
■別れて後悔する男性は多い
前述の通り、僕はたくさんの男性からも恋愛相談をいただきます。
男性からの相談の多くは「元カノとよりを戻したい」「新しい恋人ができても元カノと比較してしまう」など、別れた恋人絡みの相談です。
そんな相談を聞く時、僕はいつも「僕には忘れられない人はいないな……別れて後悔したことも一度もない……」と思っています。
同じ男性なのにこの差はなんだろう。大人になると「忘れられない人」って誰しも1人くらいいるのが当然なのでしょうか。
不思議に思い、試しに男性を対象にTwitterでアンケート調査してみました。
https://twitter.com/ui0723/status/1349292714467069954
※調査概要:男性(1,650名)/2021年1月13日~1月19日
「別れたことを後悔したことがある」と回答した人が48%、「ない」と回答した人が52%で、なんとほぼ半々でした。
まず、安心しました。僕のように忘れられない人がいないことも、別れを後悔したことがないのも珍しくはないようです。
でも、この「約半分の男性には別れたことを後悔している恋人がいる」という数字ですが、僕の感覚では非常に多いなと感じます。
■男性が後悔する「彼女との別れ方」
これまでにいただいた相談をもとに調査したのですが、男性が別れを後悔する原因は「別れ方」にありました。
「終わり良ければ全て良し」という言葉がありますが、別れ方に何かしらの問題があると後悔となって残ってしまうことが多いようです。
では、具体的にどんな別れ方が後悔につながるのか? 事例を挙げていきます。
◇(1)冷静な判断ができずに別れしまった
冷静な判断がつかない状況で別れを選んでしまった場合、後悔につながりやすいです。
例えば、仕事に忙殺されてしまう、お金や家族や友達の問題に巻き込まれてしまうなど。
恋人以外の何かしらの問題を抱え、思考も視野も狭くなってしまい、そのことばかりに意識を支配されて、恋人からの心配にも「放っておいてほしいと」思ってしまうほど気が病んでしまった結果、身軽になりたくて別れを選択する。
こういった別れ方をした人は、抱えていた問題が解決し、冷静さを取り戻した時に、決まって恋人と別れたことを後悔します。
◇(2)引くに引けずに勢いで別れてしまった
若いうちにやってしまいがちな失敗なのですが、口論の延長で、「もう別れよう」と勢いで言ってしまう。
心ではそんなこと望んでいないのに、口から出る言葉はどんどん本心から離れていき、ごめんと謝ることもできないような状態で別れてしまう。
こういった別れ方をした場合は、高い確率で後悔するようです。
■彼女との別れを後悔する男性の共通点
前段で具体例を2つ挙げましたが、別れを後悔してしまう人の共通点は何なのでしょうか?
3つ紹介します。
◇(1)別れがどういうことなのか理解していない
ちょっと厳しい言葉ですが、恋人と別れるということがどういうことなのかを、深く考え、理解できていない人が後悔するのです。
恋人と別れるということは、その人がどんな相手とどんな未来を歩もうが、自分にはそれを心配する権利も、干渉する義理も、応援する義務もないということです。
それなのに腹をくくらずに、「別れる」と言えば状況が良くなると信じてしまい、まるで交渉カードの1つを切るように別れを告げてしまうのです。後になって後悔しても当然といえば当然ですね。
◇(2)思い出を美化し過ぎている
思い出を美化し過ぎている人は、女性よりも男性の方が圧倒的に多いです。
別れた恋人や思い出を必要以上に美化し、「あいつはいい女だった。別れるべきじゃなかった」と後悔するのです。
◇(3)現状が満たされていない
3つ目の共通点、それは「今、満たされていない」ということです。
現在進行形で良い恋愛ができていないので、過去にすがってしまうのです。
■別れたら後悔する女性の特徴
さらに、男性はどんな女性と別れると後々になって後悔するか? その女性像を、僕に寄せられた過去の恋愛相談から調査しました。
ここに関しては、別れの数だけその特徴がありました。
定番のところでいうと、以下の3つ。
・優しかった女性
・穏やかだった女性
・趣味や価値観が合う女性
他には、元カノ史上一番顔がタイプだった女性、スタイルが良かった女性、色気があった女性のことを思い出して後悔する男性もいます。
また、例えば今の恋人が浪費家で、昔の恋人は堅実だったなど、今の恋人の短所とは正反対の長所を思い出して憂いている男性もいました。
そんな中で、別れて一番後悔する女性の特徴として挙げられたのは、「自分のことをすごく好きでいてくれた女性」です。
恋人からの大きな愛情を感じていたのに、さまざまな事情で自分から別れを切り出してしまった女性への後悔が一番大きいと感じているようです。
人によっては、今でもあの頃と変わらぬ愛情を持っていてくれると期待している男性もいます。大きな愛情は美化しやすいからだと思いますが、これも今現在の恋愛がうまくいっていないことが原因となっているようです。
■別れる時は確かな決心を
今回は、別れてから後悔してしまう男性について紹介しました。
内容を要約すると、「別れ方に問題があり、過去を美化し、今が満たされていないから後悔する暇がある」ということです。
つまり、後悔を吹っ切るには、過去を憂いている暇なんかないくらい誰かを好きなること。これしかないのです。
こうやって書くと簡単そうですが、決して簡単なことではありません。人によっては一生とらわれてしまうくらい、大変なことです。
だからこそ、今の恋人と別れたいと思っている人へ言いたいことがあります。
相手への愛情は残っていないのか? 環境が悪いことを恋人のせいにしていないか?
後悔しないためにも、どうかこれらのことを冷静に考えてほしいと思います。
(ウイケンタ)
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