エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機。これら家電4品目の正しい処分方法を知っていますか?「以前、無料回収業者などに引き取ってもらった」という経験がある方は要注意。もしかしたら、知らず知らずのうちに違法行為に手を貸しているかもしれません。
2〜4月は引っ越しシーズン。予定がある人は特に、ない人も未来に備えて、家電の正しい処分方法を学んでおきましょう♪
家電4品目の正しい処分方法、知っていますか?クイズでチェックしてみましょう
家電4品目には“正しい処分方法”というものがあります。でも、なんとなくやっていたことが実は「違法行為に手を貸していた!」というケースが少なからずあるのです。一度、クイズでチェックしてみましょう。
Q.家のテレビが不要となり、処分することになりました。さて、処分方法として正しいものはどれでしょう?正しいと思われる方法をすべて選んでください。
① 燃えないゴミとして出す
② 粗大ゴミとして出す
③ 無料回収業者にお願いする
【答え】①②:正しくない
③:これが問題です。無料回収業者の中には、必要な廃棄物処理法の許可を得ていない「無許可」の、「違法」な業者が少なくないからです。その場合、あなたは「無許可」で「違法」な業者の活動に手を貸すことになってしまうのです。
ちなみに、次の方法も行ってはいけませんので覚えておきましょう。
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<家電処分方法NGチェックシート>
ゴミステーションや近隣の人たちがゴミを置いている場所に置いてくる
河川敷や空き地などに置いてくる
焼却する
いかがだったでしょうか。家電4品目の処分方法について、意外と知っているようで知らないことがあるのにびっくりした方もいるのでは?実はこれらの処分方法には、「家電リサイクル法」という法律が関係しているのです。
まもらないと環境汚染につながる…!?知っておきたい家電リサイクル法とは?
耳慣れない法律だけど…そもそも、家電リサイクル法ってなんのためにあるの?
家電リサイクル法は、エアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機の4品目から、有用な部分や材料を正しくリサイクルをして、ゴミの量を減らすとともに、資源の有効活用を図ることを目的としています。
ですから、上の4品目は、「家電リサイクル法」に従って処分をする必要があります、大人の女性としては、ぜひとも身に着けておきたい知識ですよね。
さらに、③の無料回収業者の内、「無許可」の「違法」な業者にお願いした場合、あなたに悪気が無くても、次のような事態に手を貸していることになってしまうのです。
無許可業者にお願いすると、あなたの家電が不法投棄され環境汚染につながる!
さて、無許可業者にお願いした場合、引き取られた家電はどのような末路を辿るのでしょうか。
実は、お金になる部分だけを回収し、不要な部分は山などに不法投棄するケースもあるのです。そうなると、地球温暖化の原因となるフロンガス類や鉛などの有害物質による環境汚染を引き起こしたり、火事の原因となったりと、多大な迷惑をかけてしまいます。
さらに、このような業者に関しては、なんと金銭トラブルの被害なども報告されています!知らないうちに違法行為に手を貸していたあげく、その上自分も怖い思いをするなんて絶対イヤですよね。
家電4品目の正しい処分方法とは?
…というわけで、家電4品目の正しい処分方法をここで学んでおきましょう。
買い替えの場合
●新しい製品と買い替える場合は、その新しい製品を購入するお店に使わなくなった製品の処分を依頼してください。その際、使わなくなった製品を処分する料金(リサイクル料金)と、お店が処分する家電をあなたの家から中間集積所まで運搬するための「収集・運搬料金」の負担をする必要があります。
処分だけの場合
●まずは、その処分する製品を購入したお店に依頼をしてください。その際、買い替えの場合と同じように料金の負担をする必要があります。
●購入したお店が遠い、廃業してしまった、不明、etc.の場合はお住まいの自治体の窓口に相談し、教えられた方法で処分するようにしましょう。
では、最後に、無許可業者を利用するとどのような怖い思いをすることになるのか?という、実際にあった怖いケースを紹介していきます!
本当にあった怖い話! 無許可業者との間で起こったエピソード
「高額な金銭を要求された」「路上に家電を放置された」etc.
「無料で家電引き取ります」などを謳う業者の中には必要な廃棄物処理法の許可を得ていない「無許可」の「違法」な業者が少なくないことは、お話ししました。さらに、そもそも“無料”という謳い文句も誇大広告のことがあるのです。
冷蔵庫と洗濯機を処分することにしたAさん。家を片付けている時、ちょうど家電回収の業者がまわってきました。「無料で回収いたします」というので依頼したところ、トラックに積み終えた後に、「処分は無料だが、自宅内からトラックまでの運搬は有料」と5万円もの費用を請求されたのです。
あまりにも高いので、「その金額は払えません」と断ったところ、トラックから製品を下ろし、その場に置いて行かれてしまいました。1人で運ぶこともできず、困ってしまったAさん。結局、友人に手伝ってもらって家に再び運び込みました。後日、被害を訴えたいと考えましたが、自宅も知られているため、結局泣き寝入りするしかありませんでした。
このような怖いケースが、実は身近で起きているのです!
とても身近な法律「家電リサイクル法」、地球環境にやさしく、安全・安心に家電を処分したいですね。
一度は概要をチェックしておきましょう。
誰もが、毎日のように使う家電。いつかは寿命が来たり、生活が変わったりして、処分や買い替えの必要が出てきます。その際は、きちんと家電リサイクル法を守りましょう。
法律…なんていうとちょっと身構えてしまいますが、1度理解してしまえば、あとは守るだけ。
ポイントは3点、
1)買い替えの時は、新品を購入するお店に使わなくなった家電の処分を依頼
2)処分するだけの場合は、その処分をする家電を過去に購入したお店に依頼
3)処分するだけだが、購入したお店に依頼できない場合はお住まいの自治体に相談
これだけは覚えておきたいですね。
リサイクル料金のことや具体的な手続き等については、「これで解決!家電リサイクル」というサイトで、いつでもとても簡単に学べますので、ぜひ、一度チェックしてみましょう。
提供:一般財団法人家電製品協会
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