【第2回目】「音楽好きな彼」へのプレゼント

いらっしゃいませ。マダム・マコトのギフトショップへようこそ。今回は「音楽好きな彼に何かプレゼントしたい」というリクエストをいただきました。

「音楽好き」も、かなり趣味が分かれるものよね。単純に「ロック寄りとポップス寄り」なんて分け方もあるけれど、もっともっと細分化もできるでしょ。で、アタシの経験上、ガチな音楽好きの人たちの好みって、誰かから何かを言われたくらいでは動かないのよね。「俺のセンスが絶対」みたいな。そのへん、アタシの周りでは、ファッション好きのほうがまだいろいろトライしている印象よ。

アタシが過去に音楽好きの彼や友人にプレゼントしたものは、ベタ中のベタなものばかり。基本的に「相手の『音楽の好みそのもの』には口出ししない」ということが大前提だから。iTunes Cardは、そういう意味で大活躍だったわ。

贈った後、どんな曲を購入するかに口を出したことはないけれど、「買った後、一緒に聴かせて」とお願いしたことは多いわね。アタシは音楽に関しては、わりとこだわりがないというか、雑食性。だから、「相手の好きなものの中に、自分の好きな曲が見つかったら、今後の自分のためにも、うれしい」というニュアンスの言葉を伝えると、彼もノリノリでいろいろ聴かせてくれるようになったの。ひとつのイヤホンを片耳ずつ使って音楽を聴くときって、お互いの距離がすごく近くなるのも楽しいし。アタシとしては、大学生のころに戻ったような新鮮な気持ちになったわ。

あと、お風呂で聴けるスピーカーも、なかなか活躍してくれたアイテムね。彼の音楽プレイヤーから流れる曲を、いろいろ教えてもらいながら、一緒のバスタイムを過ごしたり。湯船に浮かべて聴けるタイプのものもあるそうよ。

もちろん、ひとりでお風呂に入るときにも超使える感じ。「今日はじっくり半身浴しよう」と思ったとき、雑誌とか文庫本って、「長風呂のおとも」としては弱いのよね。湯気がこもると小さい文字は見えづらいし、湿気でページはめくりにくい。それに、「1回お風呂で使ったら、ゴミ箱行き」を覚悟しなくちゃいけないし。防水スピーカーならそういう心配はないうえ、音楽は「このアルバムを全曲プレイしたら、45分」みたいに時間も判断しやすいから、半身浴にはもってこいのパートナーね。

こんな感じで「音楽を聴くのが好き」という男子にプレゼントをしたことは何度かあるアタシだけれど、「音楽を演奏するのが好き」という男子には何もあげたことないの。だって、楽器のことなんて何もわからないんだもの。仮にわかっていたとしても、楽器をポンとプレゼントしてあげるほどの酔狂でもないしね。今でも、仲のいい友人は、80年代のポップスバンドを組んでいるけれど、彼に贈るプレゼントは、「ライブには、可能な限り足を運ぶ」ってことくらい。時々、「あとで、みなさんで食べて」と、好きなパン屋さんで買っていったバゲットのサンドイッチを差し入れたりはするけれど。

大人が趣味で続けている音楽活動なら、楽器を買ったりスタジオ代を捻出したりするのは、自分が働いて稼いだお金でやるのが当然。むしろ、そういうことまで自分の彼女に持たせるような男なんて、こちらから願い下げよね。

もうひとつ、「音楽は雑食性」なアタシからのアドバイスを。先ほどお話しした通り、音楽好きなボーイフレンドたちから、彼らのオススメを教えてもらったことは何度もありますが、そうは言ってもアタシにも音楽の好き嫌いはあります。当然、彼の好きな音楽が、アタシの好きな音楽にならないことも多々ありました。そういうとき、「マコトの音楽のチョイスって……」とか「こういう曲のよさ、わかんないんだ……」みたいなことを、誰ひとりとして言わなかったのは、本当にラッキーだったわ。ま、そういうことを言うようなヤツは、その瞬間に見限っていただろうけどね。

あなたと彼氏で趣味がちがうなんてことは、当たり前すぎるくらい当たり前のこと。理解できないならできないで、口なんて出さなきゃいい。それも当たり前のことよ。そんな当たり前のことも学んできていないまま、こちらをディスったり小バカにしたりするような男（つまり、優劣の「優」に立ってお付き合いを進めようとする男）は、音楽に限らず、いろんな場面でそういうことをしてくるタイプなの。もし、プレゼントを渡したあとに彼のそんな面が発覚したら、アタシだったら「プレゼントは手切れ金がわりでいい。むしろこんなに早くボロを出してくれて助かったわ」と、さっさと別れを考えるでしょうね。そういう見極めも大切よ。

マダム直伝！　プレゼント選びのポイント

ポイント1

まだ彼が知らない、そして彼がものすごく好きになる曲をチョイスしてプレゼントするのは至難のワザ。それよりも、一緒に音楽を聴けるという「シチュエーション」を作るためのプレゼントのほうが成功率は高いはず。

ポイント2

「音楽をやっている」彼へのプレゼントは「見に行く」ことが一番。ヘタに楽器のプレゼントなんて考えないほうがベター。「貢ぎ体質」を楽しみたいのなら、かなりの経済力がある人がレジャー感覚で行うべきね。

ポイント3

彼とあなたの趣味が違うのは当たり前。なのに「音楽畑」では、その当たり前を知らないまま、相手の趣味を公然とディスったりする人が多い印象ね。そんな人が彼氏だったら、悪いことは言わないわ、新しい人を見つけなさい。

ギフトショップ「マダム・マコト」のおすすめ

●iTunes Card

●YAMAZEN ウクアスピーカー

防水スピーカーは実際には本当にたくさんの種類があるの。「防水スピーカー」で検索をかけるとザクザク出てくるわ。あなたのセンスで選ぶのもすてきよ。TaoTronicsは海外のメーカーなので画像紹介は控えたけれど、amazonでは問題なく買えます。iTunes カードはコンビニでも買えるけど、アタシはラッピングを業者にお願いして、プレゼントとしての体裁をととのえたわね。

プレゼントするときのコツ＆ＮＧ行動

「プレゼントするとき」よりも「プレゼントしたあとに、どんな行動に持ち込むか」のほうがはるかに大切だと思う。「一緒に楽しみたい」というあなたの気持ちが、いかに伝わるか。そして、その思いに彼氏がちゃんと乗ってくれるか。しっかり意思表示して、彼の対応を見極めてね！

(文／高山真)

次回の「マダム・マコトのギフトショップ」は、10/28（金）更新予定です。お楽しみに！
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※この記事は2016年10月21日に公開されたものです