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お見合い結婚は後悔する? 離婚率、失敗しやすいこと、お見合いを成功させるコツとは

中村はるみ

ファナティック

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ひと昔前なら主流であった、お見合い結婚。恋愛結婚がメインとなった現代では、だいぶ数が少なくなってしまいましたね。でも、お見合い結婚が実はとても離婚率が低いことを知っていましたか? もしかすると幸せになれる結婚方法かもしれませんよ。そのあたりの事情と世間のイメージ、体験談をご紹介します。

<目次>

お見合い結婚のイメージ

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以前はごく当たり前に行われていたお見合いも、近年は友だちの紹介や婚活という姿に形を変えていますが本質的には同じという見方もあります。恋愛結婚とお見合い結婚、それぞれのメリットはどのようなところにあるのでしょうか。働く女性の本音を見てみましょう。

どっちがいい? お見合い結婚VS恋愛結婚

まずは、お見合い結婚と恋愛結婚、どちらがお得な感じがするか、女性たちの意見を聞いてみました。

Q.恋愛結婚と見合い結婚、どちらがお得だと思いますか?

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・恋愛結婚……69.3%
・見合い結婚……30.7%

※有効回答150件

7割近い女性が、恋愛結婚のほうがお得だと感じているようです。とはいえ、3割以上の女性が見合い結婚だと答えています。

お見合い結婚のメリット

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お見合い結婚にはどんなメリットがあるのでしょうか。

(1)お金が節約できる

・「デートなどの交際費がかからないので得だと思う」(29歳/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)

・「目的を定めて少ないコストで結果を得られる」(24歳/生保・損保/事務系専門職)

お見合い結婚は恋愛結婚に比べて、結婚までに2人で会う機会が少ないことが多く、食事にかかる費用やプレゼント代などを大幅に節約できるという金銭的なメリットもあるようです。

(2)時間も節約できる

・「結婚したい人にとっては、短時間で結婚に結びつくことができる」(31歳/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)

・「恋愛をズルズル続けるくらいなら見合いの方が手っ取り早くて得だと思う」(27歳/商社・卸/事務系専門職)

お見合い結婚最大のメリットといえば、あらかじめ条件による抽出ができること。確認・精査する項目が少ないため、結婚という目的を果たすためには有効な手段と言えるでしょう。

恋愛結婚のメリット(お見合い結婚のデメリット)

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(1)自分の判断に責任を持てる

・「その方が自分の人生を自分で作っている感じがする」(29歳/生保・損保/営業職)

・「恋愛結婚は、自分でこの人と思った人を選んで結婚しているから。自分の行動の結果なので、うまくいかなかったとしてもあきらめがつくと思うから」(27歳/医薬品・化粧品/技術職)

ある程度の交際期間を経て自分で判断したからこそ、納得できる結果があるという意見です。自分で決めたからという責任感も生まれそうですね。

(2)お見合いは外からの圧力が気になる

・「見合いは双方の親や周りのプレッシャーがあり、少なからず妥協がありそうだから」(31歳/その他/事務系専門職)

・「見合い結婚だと性格が合わない場合、家族同士の問題があるため別れにくい状況にある。恋愛結婚の方が幸せ度が高い気がする」(27歳/医薬品・化粧品/技術職)

お見合いは第三者が介在することで成り立つ出会い方です。結婚するときはもちろん、うまくいかずに破談や離婚となっても、第三者との関係を完全に断ち切ることは難しいでしょう。

(3)交際期間を経てわかることもある

・「性格の不一致を結婚前にできるだけ精査できる分だけお得だと思います」(27歳/学校・教育関連/その他)

・「結婚前にじっくりと交際期間を取って性格のすり合わせができる」(31歳/その他/その他)

幸せな結婚生活を送るにはデータによる判断だけではなく、結婚前にフィーリングや価値観の相違について理解を深めることも必要です。それにはある程度の期間を要すると考える人も多いようです。

★世の女性のお見合い結婚に対するイメージまとめ

何かと縛りが多いように感じられるお見合い結婚ですが、第三者が介在することによる合理性も期待できると女性たちは考えているようです。とはいえ、7割が恋愛結婚を支持した結果からも、お見合い結婚に比べて恋愛結婚によりいいイメージを抱いている人が多いようです。

※『マイナビウーマン』にて2016年9月にWebアンケート。有効回答数150件(22歳~36歳の働く女性)

プロに聞く! お見合い結婚の実態

数々の夫婦の問題を解決してきた、夫婦円満コンサルタントの中村はるみ先生に、お見合い結婚の実態について詳しく伺いました。お見合い結婚は離婚しやすい? 幸せになりやすい? 後悔するポイントは? 成功させる秘訣とは? お見合い結婚についてとことん聞いてみました!

お見合い結婚は幸せになりやすい?

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恋愛結婚に比べると、一般女性のイメージはイマイチなようですが、お見合い結婚は幸せになりやすいとの話もあります。まずは、そのあたりのことを中村先生に聞いてみました。

お見合い結婚の場合は、相手の経歴など結婚の条件を見てから納得し、会うことを決めます。そこからお見合いとなります。

つまり、お見合いは条件のすり合わせが前提です。同じような学歴・家庭環境になる傾向があります。それは、共感できる事柄が多いということ。人と上手くいく基本は共感できることの多さです。つまり、お見合い結婚なら結婚生活の土台であるこの基本がクリアできるのです。

人は自分と異なるDNAに惹かれ恋に陥ります。ですから、男女関係は理屈ではありません。私は性格タイプ分けを約3千人にしてきましたが、同じタイプ同士の夫婦はいませんでした。人は自分と一番遠いタイプに惹かれ恋をします。これは生物学的に理にかなっていて、子孫が生き残りやすい組み合わせなのです。

つまり、共感の少ないタイプに本能的に人は恋をするものなのです。人とうまくいく基本の「共感できることの多さ」がクリアになりません。ですから性格の不一致が起きてしまいがちです。不一致部分を魅力と感じさせるために、恋愛ホルモンが分泌され「痘痕もえくぼ」状態になり、恋愛関係になるのです。その恋愛ホルモン分泌が終了すると、性格の不一致と認識し、カップルにはケンカが増えます。

お見合いは「共感できる事柄が多い⇒信頼できる相手との穏やかな生活」をクリアした上で恋愛が開始されます。つまり、共感できる事柄がありながら、自分と異なるタイプに惹かれるということです。それは男女として、補完関係ができやすい組み合わせと言えます。

さらに、結婚してから徐々に恋愛モードに入っていき、補完関係をつくることでお互いを高めやすいとも言えます。そのため充実感を感じやすく、幸せになりやすいと推測します。後、冷静なお見合いは結婚の低い期待値からのスタートですから、不満度は低いものです。

お見合い結婚の離婚率

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お見合い結婚は幸せになりやすいことが分かりましたね。ということは離婚率は低いものなのでしょうか? 引き続き解説いただきました。

ネットの記事では、「お見合いで結婚したカップルの離婚率10 %。恋愛結婚で結婚したカップルの離婚率40 %」などと出てきますが、データ記載のサイトは見つかりませんでした。

詳細な離婚率は不明ですが、お見合い結婚は離婚しにくいと言えます。離婚しにくい理由は、以下の3点だと考えられます。

1)お互いの家族が納得した(条件が合う)相手をお見合いで選ぶ確率が高い。その際、経済感覚とお金の価値観が同じような相手を選ぶ確率が高い。

2)登録する人が最初から結婚に前向き。結婚について具体的に歩み寄れる。

3)恋愛結婚のように相手に幻想を抱かない。基準値が最初から高くないので満足しやすい。

見合い結婚で後悔すること失敗してしまうこと

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幸せになりやすく、離婚しにくいと言えるお見合い結婚。では、そんな見合い結婚で後悔することや失敗しがちなことってどんなことなのでしょうか?

今までの相談から次の7点が浮かび上がりました。

1.条件だけで見てしまうので、本来の相手の人柄を見誤る。

2.女性の場合、条件で選ばれた感を持つと、本当に女性としての自分を愛しているかどうか、自信喪失になり、夫とケンカをするが、夫にはその心理が分からない。

3.結婚後に相手の経済的条件が変わったとき、愛が冷める。

4.お見合いは性的お試し禁止が前提ですので 、セックスレス傾向の伴侶を選んでしまうことがある。※トラブル回避のために性的行動禁止が規約に盛り込まれているお見合いサイトがほとんどです

5.本来の相手の性格を見抜けず条件で結婚したが、夫が受け身の性格・仕事優先で悩む。

6.親主導のお見合いで、伴侶がマザコン・ファザコン。

7.子どもについてきちんと話し合わなかった。結婚後に子どもを持つかどうかで揉めた。

お見合い結婚を成功させる! うまく行く流れとは?

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うまくいけば幸せになりやすいお見合い結婚。どのようにすれば成功するのでしょう? うまくいく流れなどを教えていただきました。

成功すると思われる流れを紹介します。

お見合い前~お見合い後3カ月ぐらいの期間

まずは、以下のような点に注意してみましょう。

  • 仲人の活用:異性が求めているものを知って自分が変わること。サポートを受けること
  • 自分が譲れないモノと譲れるモノを明確にすること。言葉にならなくてもOK
  • 結婚の目的を明確にする「なぜ結婚するか、求めるモノ」
  • 相手に完璧を求めない
  • 相手にリスペクトできるところを探す。リスペクトできるところが自分の譲れないところと一致しているかどうかを確認
  • 子どもについて話し合う
  • お互いの仕事について話し合う
  • お互いに望む生活について話し合う
  • 実際にデートし、ご自分の直感を信じる。意外に直感が正しいことが多い。
  • 「自分の生活をこの人のために変えられるかどうか」を考える
  • 「親よりこの人を選べるか」どうかを自分に問う

ここまでで、3カ月ぐらいです。

お見合いから3カ月~6カ月の流れ

お互い問題がなければ、以下のような流れがいいでしょう。

  • 相手の親と会う。自分の親に紹介する
  • 親との相性を見る。相手の親族などの相性も見る
  • 3泊4日ぐらいの旅に出て、相手との体の相性を見る。※ほとんどの紹介所では婚前交渉が禁止事項ですから、自己責任です。 通常、婚前交渉があることが相談所にわかると、成婚扱いで退会となります。
  • 結婚に向けての協働行動で、相手の性格・考え方を見る

もし、結婚相手として見られないなら、ここで結婚は取りやめましょう。協働行動でお互い歩み寄れるかどうかが、分かります。ここまでで6か月ぐらいです。

お見合いから6カ月~入籍前

  • 結婚式を挙げる。結婚式は必要です。友人などにお披露目することは離婚へのストッパーとなります
  • 新婚旅行に行く。旅行で相手の性格が分かります

まだ籍を入れていませんのでここで、結婚取りやめを検討することも可能です 。※ただし、結婚式場へ予約金を入れてからの結婚取りやめは、慰謝料請求など金銭的トラブルが伴う可能性があります

入籍~結婚生活スタート

  • 籍を入れる

妄想でなく協働生活を送りましょう。お互いに自分と相手の違いを生活充実の刺激として受け取り楽しむことが肝心です。

このような流れでのお見合い結婚ができれば、幸せな結婚生活が送れるはずです。

お見合い結婚体験談

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お見合い結婚について、世間のイメージとプロが教えるその実態を見てきました。お見合い結婚について、興味が出てきた人もいるかもしれませんね。ここからは既婚男女のみなさんに、お見合い結婚の体験談を聞いてみましょう。

お見合い経験者の割合

そもそも、今の時代にお見合いをしたことのある人はどのくらいいるのでしょうか。既婚男女のみなさんに、今までお見合いをしたことがあるかどうかをアンケート調査しました。

Q.お見合いをした経験はありますか?

2・ある(13.4%)
・ない(86.6%)

※有効回答402件

お見合いをした経験のある男女は1割強でした。9割の既婚者はお見合い以外の結婚ということですから、割合としてお見合い経験者は少数派のようですね。しかし、1割といえば、お見合いの経験のある人数は想像よりも多いのではないでしょうか。

お見合い結婚をした人の割合

お見合い経験者の割合は分かりました。では、実際どのくらいの人がお見合いで結婚しているのでしょう。既婚男女に自身の結婚がお見合い結婚かどうかを聞きました。

Q.お見合い結婚ですか?

3

・はい(9.2%)
・いいえ(90.8%)

※有効回答402件

お見合い結婚をした男女は1割弱。22歳~39歳が回答者なので、若い10組の夫婦のうち、1組はお見合い結婚ということになります。さらに、先ほどの質問でお見合いを経験したと答えた割合から大して減っていないところを見ると、お見合いは成婚率が高いと言えるかもしれません。

実際どうだった? お見合い&お見合い結婚をした人の意見

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お見合い結婚について理解が深まったのではないでしょうか。生の声を聞けば、お見合い結婚をよりリアルに感じられるかもしれませんね。最後に、お見合い経験者のみなさんに体験談を聞きました。

(1)結婚前提のプレッシャーに疲れた

・「最初から結婚を意識しての出会いというのがどうにも馴染めず、もう二度としたくないと思った」(女性/37歳/その他/事務系専門職)

・「疲れるけど。結婚前提なので話が早いと思う」(女性/35歳/その他/その他)

(2)いい相手に出会えなかった

・「いまいち微妙な人がきて困ったけど、しょうがなくした」(男性/34歳/機械・精密機器/技術職)

・「好みの女性ではなかったのでお断りした」(男性/33歳/自動車関連/事務系専門職)

(3)好みが合わなかった

・「堅苦しいと思った。お互いの好みに合わせるのは面倒」(男性/37歳/学校・教育関連/営業職)

・「人からの紹介だったが、自分の好みとはちがうため難しいと感じた」(男性/37歳/金融・証券/専門職)

(4)緊張した

・「とても緊張して話が続かないで終わった」(女性/35歳/その他/その他)

・「初めて会う人なので、とても緊張した」(男性/38歳/食品・飲料/販売職・サービス系)

(5)親にすすめられ渋々……

・「断られるのが前提で、親族の顔を立てただけ」(男性/34歳/学校・教育関連/専門職)

・「親やまわりがうるさいので、本人は結婚する気がないのだけど、渋々しているという人が多い。仲人によっては、そういう事情を全く無視しているので、成婚率が低いのだと思う」(男性/37歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

(5)いいなと思う人がいた

・「最初は嫌々だったがとても素敵な方と出会えた」(男性/35歳/警備・メンテナンス/販売職・サービス系)

・「初めて会ったときに、いいなと思えた人がいてよかった」(男性/38歳/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)

(6)選択肢としてアリ!

・「これも結婚するための一つの選択肢かなと思いました」(男性/39歳/医療・福祉/営業職)

・「私は出会いの一つだと思います」(女性/33歳/その他/営業職)

(7)相手の詳しい情報が手に入る

・「相手の職業や家族構成、職業などがあらかじめわかっているため安心できる。お見合い相談所だと男女共に年収や独身を証明できる各種証明書が必要なため、恋愛結婚よりリスクが少ない」(女性/36歳/ソフトウェア/技術職)

(8)仲人が嫌だった

・「仲人の態度に腹が立ちました」(女性/38歳/その他/その他)

(9)勉強になった

・「短時間で相手を見抜くことができないので、よいお勉強になりました」(女性/38歳/生保・損保/事務系専門職)

★お見合い体験談まとめ

親にうるさく言われてお見合いをした結果、仲人の態度にイラッとした、初対面の異性が相手なので緊張した、などの悪い体験談がある一方、最初は乗り気ではなかったものの参加したら好みの相手に出会えたという人も。結婚するためのいい出会いと言う意見もあるので、試しにしてみるのもいいかもしれませんね。

※『マイナビウーマン』にて2017年4月にWebアンケート。有効回答数402件(22歳~39歳の既婚男女)

まとめ

今のお見合い結婚について、さまざまな角度から詳しく見てきました。現在は恋愛結婚が主流ですが、生涯未婚率は上昇し続けているそうです。みなさんがもし結婚はしたいけれど今一つ恋愛をする気になれないのなら、離婚率の低いお見合い結婚という選択肢もアリかもしれませんね。もし検討される際は、中村先生のアドバイスをぜひ参考にしてみてください。

(監修:中村はるみ、文:ファナティック)

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※画像はイメージです

※この記事は2016年10月04日に公開されたものです

中村はるみ

夫婦円満コンサルタントR 中村はるみ
クオリティ・オブ・ライフ研究所代表  Web夫婦円満学校主催
相談件数3896件(2020年末)の夫婦問題の8割以上を「夫婦恋愛再燃」で解決した専門家&ライター。
異性間性差×性格分析の“男女間性格分析” と心が整う“FGBG思考”が強み。
国内外テレビ出演11件。雑誌・新聞などメデイア掲載60件。
銀座・柏で対面、電話相談で全国に応じ、強かに望みを争わず叶える生き方を提案している。
HP:https://www.rikonstop.com/
無料メルマガ: https://ae-ne.com/c/2016/entry/e/nLMXJkptArAT5Dkv/

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ファナティック (編集プロダクション)

2011年10月創立の編集プロダクション。マイナビウーマンでは、恋愛やライフスタイル全般の幅広いテーマで、主にアンケートコラム企画を担当、約20名の女性ライターで記事を執筆しています。

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