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皮膚科医がアドバイス! 季節の変わり目に起こる「肌荒れ」対処法

石部千晶/六識

吉田貴子

日に日に涼しさが増し、気がつけばすっかり秋模様。夏から秋に変わっていく“季節の変わり目”って、不思議と肌荒れが多いように感じることはありませんか? そこで今回は、「季節の変わり目の肌荒れ」について、働く女性を対象にアンケート調査を実施。また、「季節の変わり目に起こる肌荒れ」の原因や対策について、渋谷スキンクリニックの院長・吉田貴子先生に教えてもらいました。

Q.夏から秋にかけての季節の変わり目に「肌荒れ」を感じることはありますか?

※マイナビウーマン調べ。調査日時:2016年8月22日~8月30日、調査人数:129人(22歳~34歳の働く女性)

まず、季節の変わり目に肌荒れを感じたことがあるか聞いたところ、約6割の女性が「肌荒れを感じている」という結果に。半数以上の女性たちは、具体的にどのような症状に悩んでいるのでしょうか?

<季節の変わり目に感じる「肌荒れ」にまつわる悩みって?>

■肌がカサカサに……

・「肌の乾燥が目立ち、粉をふいた感じになる」(28歳/建設・土木/事務系専門職)
・「乾燥してごわつく」(32歳/金融・証券/販売職・サービス系)

目立ったのが、「肌が乾燥する」という声。「夏の日焼けのせいかも?」と感じている人も多かったですが、実際に、夏に受けたダメージは影響しているのでしょうか。

■ニキビが出現! しかも治りにくい……

・「ニキビができやすく、治りにくい」(33歳/医療・福祉/専門職)
・「吹き出物ができて肌のコンディションが悪くなる」(34歳/小売店/販売職・サービス系)

“ニキビ”は大きなものがひとつできるだけでテンションが下がってしまいますよね。その上、季節の変わり目にできるニキビは治りにくいと感じている人が多いようです。

<皮膚科医に聞く、季節の変わり目に起こる「肌荒れ」対処法>

肌荒れは年中起こりうるトラブルではありますが、季節の変わり目というタイミングだからこその原因や気をつけたいポイントはあるのでしょうか? そこで、吉田貴子先生に、“季節の変わり目の肌荒れ”の原因や改善方法について教えてもらいました。

■夏から秋にかけての肌荒れの原因は?

吉田先生「肌荒れといってもいろいろな症状がありますが、夏から秋にかけてのこの時期は特に“乾燥”に気をつけましょう。秋になるにつれ湿度が下がってくるので、自然と肌も乾燥していきます。夏のあいだに日焼け対策や日焼けのアフターケアをしないでいた人は特に要注意。紫外線により肌が弱ってしまっているため、乾燥や吹き出物などの肌荒れを起こしやすくなっている可能性があります。

また、夏から秋に限らず、季節の変わり目は肌荒れの起きやすい傾向があります。急な気温変化に肌がついていけていなかったり、花粉や黄砂などの外部から刺激をうける機会が増えているんですね。意外と知らない人も多いですが、花粉は春だけのものではありません。秋にも、ブタクサやヨモギ、カモガヤなど、かゆみを伴う花粉が多く飛んでいるのです。自覚していない人も多いので、“理由はわからないけど肌がかゆくなる”という人は、花粉アレルギーを疑ってみるといいかもしれません」

■季節の変わり目に、健康な肌をキープするには?

吉田先生「乾燥から肌を守るには、やはり“保湿”が大切。だからといって、こってりした保湿クリームをベタベタと塗るのは、人によってはNG。油分が多すぎて、ニキビができたり、赤みが出てしまう場合があります。皮膚科医としては、油分が少ないサラリとしたクリームや、ジェル状のものがオススメですね。特に、保湿成分の高い“セラミド”“ヒアルロン酸”が配合されたスキンケア用品がいいと思います。また、できてしまったニキビには、“ケイ素”“グリチルリチン酸”が配合されたものがオススメです。

肌荒れの症状がひどいときは、お気軽にクリニックに相談をしてみてください。症状に合わせて、適切な塗り薬や飲み薬を処方してもらえますよ。

先ほどもお話ししたように、保湿をしてもいっこうに症状が改善されないという場合は、花粉アレルギーが原因かもしれません。かゆさに耐えられず肌をかいてしまうと、傷が残ってしまうことも考えられるので、病院で診察を受けるのをオススメします」

<さいごに>

季節の変わり目は、普段よりも肌荒れが起こりやすい傾向があることがわかりました。秋に飛ぶ花粉も多く存在しているので、いままで意識していなかった人は、花粉アレルギーの可能性も考えてみるとトラブル改善の近道になるかもしれないですね。原因をしっかり把握して、季節の変わり目も美しい肌を保てるようにしていきましょう!

吉田貴子先生
皮膚科・美容皮膚科医。2004年に渋谷スキンクリニックを開業。一般皮膚科と美容皮膚科を開設し、あらゆる肌の悩みに向き合っている。なかでもニキビ治療を得意とする。また、肌トラブルだけでなく、ダイエットやアンチエイジング、発毛治療など、美容にまつわるさまざまな悩みに対応してくれる。テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。

(取材協力:吉田貴子、文:石部千晶/六識)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年09月29日に公開されたものです

石部千晶/六識

「こんな情報がほしかった!と思ってもらえるような情報をお届けしたい」という想いから、舞台照明の仕事を経てライターに転職。昔から書くことが好きで、小学生のころから日記を書きためている。現在は、主にグルメや旅をテーマにした取材・執筆を行う。プライベートでは動物との触れ合いが何より好きで、牧場に行ってはムツゴロウさんのようになっている。

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吉田貴子

皮膚科・美容皮膚科医。2004年に渋谷スキンクリニックを開業。一般皮膚科と美容皮膚科を開設し、あらゆる肌の悩みに向き合っている。なかでもニキビ治療を得意とする。また、肌トラブルだけでなく、ダイエットやアンチエイジング、発毛治療など、美容にまつわるさまざまな悩みに対応してくれる。テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。

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