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【ホル活】第3回:将来の妊娠に影響が!? ホルモンバランスを整える「冷え解消術」5カ条

松村圭子

いつか産みたいと思ったときに産めるカラダでいるには、今からホルモンバランスをしっかり整えていくことが大切。そこで、産婦人科医で成城松村クリニック院長の松村圭子先生が、ホルモンバランスを意識したライフスタイルを築く活動「ホル活」の正しい知識とコツを伝授してくれます。忙しい働く女性でも実践できる、全10回のホル活レッスンをはじめましょう! ※第2・第4木曜日更新中!

オフィスや移動中の通勤電車、休憩中のカフェでも冷房にさらされっぱなし。そのうえ冷たい飲み物が欠かせず、夏でも手足が冷えているという女性も多いのでは? 「冷え」はあらゆる不調を引き起こす要因となり、将来の妊娠にも大きな影響を及ぼしてしまうようです。自覚しにくい夏の冷えこそ注意が必須。そこで第3回は、ホルモンバランスに大きく関わる「冷えの解消術」について、松村圭子先生に教えていただきました!

冷えはすべての機能を停滞させる!?  ホルモンバランスと妊娠力に与える影響

今や快適な生活自体が冷えを助長しています。特に「夏のほうが冷える」という女性も増えているのです。たとえばオフィスの冷房は男性の体感温度に合わせがちで、女性は寒さを感じることも多いはず。夏場に冷たいものが気軽に摂れるという冷蔵庫も、昔の環境から比べると不自然な冷たさですよね。さらに、交通機関の発達で運動不足にもなりがち。筋肉は熱を生み出すいちばんの工場ですから、筋肉が減ると自ら熱を生み出せないカラダになってしまいます。

そもそも、カラダが冷えるとすべての機能が停滞します。カラダ全体の働きを支える酵素は37度前後で働くわけですが、体温が1度下がると免疫力は約30%下がり、代謝も20%近く低下してしまうのです。もちろん血行が悪くなるため、酸素や栄養分が細胞へ行き渡らなくなり、自律神経が乱れてホルモンにまで影響を及ぼすことになります。すると、卵巣自体の働きも衰えてしまう可能性が否めません。

昔から「冷えは不妊につながる」とも言われ、カラダを温める体質改善によって妊娠する場合もあるほど。ちなみに、冷やしていいのは男性の精巣くらいです。妊活をしている男性はサウナに入ると精巣の機能が落ちてしまうように、精巣は冷やさなければいけないのでカラダの外側に位置しています。一方で、女性のカラダは冷やしていいことは何もありません。卵巣がカラダの中にある意味をしっかり考えてあげましょう。

ホルモンバランスを乱す冷えのNG習慣8つ

冷えの原因はライフスタイルにあります。次の冷えにまつわるNG習慣のうち、あなたはいくつ当てはまるかチェックしてみましょう。

【冷えにまつわるNG行動チェックリスト】

(1)運動をほとんどしていない
(2)薄着で過ごすことが多い    
(3)ハイヒールを履くことが多い   
(4)過度なダイエットをしている  
(5)暑い夏は冷たい飲み物や食べ物をよくとる
(6)入浴はシャワーで済ませることが多い
(7)足先が冷えるので靴下を履いて寝る
(8)タバコを吸う

4つ以上当てはまる人は、冷えによるホルモンバランスの乱れに要注意! 次に紹介する5つのホル活レッスンで、冷えやすいカラダを改善していきましょう。

【次ページ:ホルモンバランスを整える冷え解消術5カ条とは?】

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