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【愛の作法】プロポーズに性別は無関係! 結婚“したい”ほうからするものです

川崎貴子

朝井麻由美

せっかくお付き合いをするのなら、短命恋愛ではなく長続きする関係を築きたいものですよね。では、今付き合っている彼との関係をよくしていくには? 女性の裏と表を知り尽くし、これまで1万人以上の女性をフォローしてきた、「女のプロ」の異名をとる川崎貴子さんが、世の女性のお悩みを一刀両断!

恋愛は、はじめるよりも続けるほうが難しいとはよく言ったもの。彼氏ができるまで以上に、彼氏ができてからのほうが悩みは尽きないかもしれません。そこで、彼と付き合っていくうちに出てくるお悩みの中から、多くの女性が経験するテーマをピックアップ。第12回目は、「プロポーズしてくれない彼の心理が知りたい!」というお悩み。お付き合いも長いのに、彼からのプロポーズの気配はなし。どうして? 結婚する気はあるの? 婚活アドバイザーとしてあらゆるメディアに引っ張りだこの川崎貴子さんが、ズバッと回答します!

■“結婚する気はない彼”、それって本当?

「彼はきっと結婚する気がないんです……」と悩むお嬢さんたちに、私は必ずこう問いかけます。

「それ、彼に聞いた?」

たいていが、答えはノー。聞いていないけど、彼がプロポーズしてくれる気配が全然ないから、とみなさん口を揃えておっしゃいます。

みんな、なんで聞かないんだ!
聞かないと彼の意思なんてわからないじゃない!
それともテレパシーでも飛ばしてるのか!

私はあちこちで言っていますが、男性だから、女性だから、結婚の意思を伝えることにそんなことは関係ありません。結婚したいと思っているほうが、結婚についての話をちゃんと持ちかける。これ、義務教育に取り入れられませんかね?

勇気を出して聞いてみたら、彼から「結婚する気がないわけじゃないけど、今はまだ」と言われたら、「それっていつ頃のイメージ?」と聞きましょう。「稼げるようになってから」と言われたら、「それって年収いくらぐらい?」と聞きましょう。

彼に重いと思われそう? いーえ、それはまったくのお門違い。出産のリミットが迫っている適齢期のお嬢さんが、具体的な結婚の時期を考えるのは当たり前のことです。それを重いという彼なんて、それこそこの先一緒にいる価値がないし、大抵はぼんやりしているだけですから。「仕事も忙しいし、未だそんなに稼げてないから~」と問題を先送りしているだけ。結婚をちゃんと考えたいお嬢さん方は、まずは「自分から彼に確認すること」に確固たる自信を持ってほしい。明確なビジョンがある人間に、人はついてくるものだから。

■彼に現状結婚の意志がなかったら……!

もし、勇気を出して彼に聞いてみたら、彼が、「結婚はあと10年はないな。40歳くらいになってからかな」とか言い出して、交渉の余地が無ければそこで解散できるじゃないですか。 今すぐに結婚をしたいというビジョンを持っているあなたとは、人生のプランがちがっているわけです。

それがわかるだけでも儲けもの。時間というのは、ムダにしたら決して戻ってこない、有限なものです。貴方の本当のパートナーに、一刻も早く出会う為にも、「早くわかってよかった♪」というお話なのです。

■女子力を磨いても結婚はできません

「女子力を磨いていたら彼からプロポーズされた」なんて話はおとぎ話のようなもの。磨こうが磨くまいが、その彼が結婚したい時期であっただけです。料理教室に通ってフレンチの腕を磨いている暇があったら、今すぐ彼に結婚の意志を聞きましょう。そのために必要なのは、自分がいつまでに子どもがほしくて、いつまでに結婚しなければならないのか、2人の生活は当初どのようなレベルでやっていけるかを具体的に思い描くこと。

3年後の夏には1人目の子どもを産みたい、それには妊娠期間が10カ月必要で、妊娠もすぐにできるかわからない、だから1年後には結婚していたい、と逆算していきましょう。

■自分の人生のことは自分で決めて

「プロポーズ待ち」というのは、彼に自分の人生を委ねていることです。特に、彼がお相手が若くても、働き盛りであっても、きっと毎日遅くまで働いて、年収はまだまだ。自分のことでいっぱいいっぱいになっていることでしょう。

そこに、結婚という大きな決断を彼だけに任せているのは、それこそ彼にとって重荷です。

結婚は自分の人生の重大イベント。どうしても結婚したいと思っているのでしたら、自分の意志を持って動きましょうね。

何もしなければ、待てど暮らせど結婚は空から降ってきませんよ!

<「彼がプロポーズしてくれない」女性への愛の作法>

(1)彼に結婚の意志があるかを聞きましたか?

彼がプロポーズしてくれない……と悩む前に、まず彼にきちんと「結婚の意思」について聞きましょう。聞かなければ、彼も気づきません。

(2)結婚、出産のビジョンを描こう

いつまでに子どもがほしくて、そのためにはいつまでに結婚していなければならないのか。あなたの人生計画表はありますか? ビジョンがある者に人はついてきます。

(3)彼に結婚の意志がなかったら……

彼に今すぐ結婚したくない、と言われても、落胆することはありません。結婚が何十年後になるのか、そもそも結婚できるのかも分からない彼とは、そこで解散! という選択肢だって大アリです。描いている人生のビジョンがお互いちがうのですから。

監修:川崎貴子(かわさき・たかこ
人材コンサルティング会社 ジョヤンテ代表取締役。婚活アドバイザー。女性誌での連載、執筆多数。自身の離婚、再婚、子育て経験を通した説得力のあるアドバイスに、ファンも多い。『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)ほか著書多数。

(取材・文/朝井麻由美 イラスト/藤本けいこ)

※「川崎貴子の愛の作法」は今回で最終回です! ご愛読ありがとうございました。

※この記事は2016年06月10日に公開されたものです

川崎貴子

1972年生まれ。埼玉県出身。1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。女性に特化した人材紹介業、教育事業、女性活用コンサルティング事業を展開。女性誌での執筆活動や講演多数。著書に『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)、『私たちが仕事を辞めてはいけない57の理由』(大和書房)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(KKベストセラーズ)、『上司の頭はまる見え。』(サンマーク出版)がある。2014年より株式会社ninoya取締役を兼任し、ブログ「酒と泪と女と女」を執筆。婚活結社「魔女のサバト」主宰。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は2万人以上。「女性マネージメントのプロ」「黒魔女」の異名を取る。10歳と3歳の娘を持つワーキングマザーでもある。

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朝井麻由美

ライター・編集者。著書に『「ぼっち」の歩き方』、『ひとりっ子の頭ん中』。
Twitter:@moyomoyomoyo

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