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これってカラハラ? 職場飲み会の二次会カラオケで「勘弁してよ!」と思ったこと

森川ほしの/OFFICE-SANGA

宴会の二次会と言えばカラオケが定番ですが、最近では「カラハラ」なんて言葉もあるように、苦痛を感じたことがある人は少なくない様子。友人同士なら楽しめる人でも、職場仲間と、ということになれば、正直ウンザリしてしまう瞬間も。今回はそんな、二次会カラオケで「勘弁してよ!」と思ったことについて、働く女性たちの体験談を聞かせてもらいました。

好きな曲を歌わせてください……

・「全然知らない昔の曲をデュエットしようと言われた」(28歳/団体・公益法人・官公庁)

・「リクエストで、演歌の曲をデュエット。断ったにも関わらず、勝手に入力転送され、サビくらいしかわからずにグダグダになった」(30歳/医療・福祉/秘書・アシスタント職)

・「勝手に選曲されて、『歌え!』と言われたこと」(29歳/金融・証券/営業職)

・「トップバッターでAKB48を1人で歌わされた」(29歳/その他/秘書・アシスタント職)

勝手に「これ歌ってよ!」と言って予約してしまう人って、何なのでしょう? その歌が好きなら、自分が歌えば良いのに……。人が歌っているのを聞きたいということなのでしょうか?

気まずい空気

・「課長の歌のPVが少し卑猥だったとき」(27歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

・「先輩があまりにも音痴で、それを聞いた後輩が『お経みたいですね!』と言ってしまい、その場が凍りついた」(30歳/情報・IT)

・「みんながなかなか歌いたがらず、リモコンがまわってくる」(31歳/学校・教育関連/専門職)

PVがちょっぴりエッチだったのは、課長さんも知らなかったのかもしれませんし、気まずいですが、サラリと流してあげましょう。歌詞でも、少しきわどいフレーズが出てきたりすると、何とも言えない雰囲気になりますよね。

カラハラ? パワハラ?

・「ずっと上司がマイクを離さなかった」(26歳/医療・福祉/事務系専門職)

・「採点機能を使って、一番低い人に一発芸をさせる」(22歳/食品・飲料)

・「上司がかならず平井堅のポップスターを本人映像で歌う。そのときは全員立ち上がり、ポップスターの振りつけを全力でやらねばならない……しかも何度も」(31歳/学校・教育関連)

振りつけを強要するのは、本当に勘弁してほしいです。みんながやっているのに、一人だけ座っているわけにもいきませんし……。二次会カラオケが終了するころには、ヘトヘトになってしまいそうです。

無理強いしないで!

・「順番に歌わされる」(32歳/学校・教育関連/専門職)

・「歌うのが苦手なのに、無理やり歌わされる」(27歳/その他/事務系専門職)

・「『歌った人が次の人を指名!』とか言いはじめた男。『歌いたい人が歌えばいいじゃん』と思った。来ているからって、歌いたいからじゃなくたまたまカラオケになっちゃったパターンの人もいっぱいいます」(27歳/学校・教育関連/事務系専門職)

やはり、カラオケが苦手な人にとっては、「無理やり歌わされる」というのがかなりの苦痛になってしまう様子。こういった場合、二次会の仕切り役が上手に場をおさめられると良いのですが……。

そこで、二次会カラオケを仕切る幹事へのアドバイスを、マナー講師の平松幹夫先生に聞いてみました。

「歌が好きではないのに、つき合いのために参加している人がいる場合、幹事さんは特に気配りが必要ですね。まずは、『本当に歌うのが嫌なのか、ただ遠慮しているだけなのか』を見極めることをおすすめします」(平松先生)

具体的には、どのように見極めれば良いのでしょうか?

「ひとまず、『どうぞ歌ってください』と勧めてみましょう。そこで、もし真面目な顔で嫌がられたら、それ以上は無理に勧めないことです。しかし、遠慮しているだけの人なら『○○さんの歌ははじめて聴きますね! 楽しみです!』などと勧めると、よろこんで歌ってくれると思います」(平松先生)

みんなが遠慮してばかりでは二次会が盛り上がりませんし、このようにして幹事が「本当は歌いたい人」に勧めてくれたら、「本当に歌いたくない人」が歌を強要されずに済むかも? 二次会カラオケの幹事を任されたときはもちろん、会の盛り上げ役を買って出るときにも役立ちそうな方法です。

まとめ

歌いたい人にとっては楽しい二次会カラオケも、歌いたくない人にとっては「地獄の二次会」になりかねません。しかし、だからと言って「私、カラオケ嫌いなんで」とつまらなさそうに振る舞うのも、ちょっと大人気ないですよね。幹事任せにしないで、全員が楽しい時間を過ごせるよう協力してこそ、二次会カラオケは有意義な職場のコミュニケーションとなるのではないでしょうか?

(森川ほしの/OFFICE-SANGA)

※『マイナビウーマン』にて2016年4月にWebアンケート。有効回答数408件(22〜34歳の働く女性)
※画像はイメージです

※この記事は2016年05月13日に公開されたものです

森川ほしの/OFFICE-SANGA

大学で美学を学び、「美とは何ぞや」生涯この問いと向き合っていくことを決意。言葉、人、恋愛、社会など、さまざまものの中にある「美」を求め、フリーライターの道へ。マイナビウーマンで恋愛、マナー、話し方などに関するコラムを担当。

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