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今から知っておきたい「老後のお金」と「年金」まとめ

下流老人、なんてキーワードが生まれたり、老人の貧困も問題になっています。働く女性たちが気になる「老後のお金」と「年金」問題についての情報をまとめました。私たちの「老後のお金」はいくら必要で、いくら「年金」をもらうことができるのでしょうか。

働く女性が抱える老後への不安は「お金」

働く女性は将来にどんな気持ちを抱いているのでしょうか? まずは実情や気持ちを探りたいと思います。

●将来に不安を持つ女性は97%、その67%が「お金が不安」

25歳~49歳の女性500名を対象に、「将来に不安はありますか?」と聞いたところ97%が「ある」と回答。「ある」と答えた女性のうち67%が不安の内容は「お金」と答えました。

⇒詳しく読む:年金、老後、貯蓄。女性の67%が将来の不安は「お金」と回答

●老後の心配は「お金」に関すること

アンケートで老後の不安について聞いてみたところ、多くの女性がお金にまつわる不安を答えました。

・「国の負債がとんでもない額になり、保険料だけやたら増えてきたので、漠然と、この先大丈夫かと心配になりました」(33歳/ホテル・旅行・アミューズメント/事務系専門職)

・「老後にいくら必要かという特集で、年金だけでは暮らせないというのを見たり聞いたりしたとき不安になる」(31歳/食品・飲料/秘書・アシスタント職)

⇒詳しく読む:6割のアラサ―独女が抱える老後への不安「必要なだけの貯金ができるのか」「老々介護の負担」

●年金はもらえるのか不安な女性が多い

女性209名に「老後の不安」についてアンケートを取った結果、「年金」にまつわる不安を挙げる女性が多数いました。

・「やはり年金制度が心配です。自分たちが、十分に生活していけるほど年金がもらえるのかは不安に感じます」(22歳/情報・IT/技術職)

・「年金を試算したら、あまりにも少なくてビックリした。どう考えても年金だけでは暮らせないので、手に職をつけるべきかと焦っています」(31歳/その他)

⇒詳しく読む:年金はもらえる? 老後の蓄えは十分? 働く女子が考える「老後の心配ごと」

●「結婚資金」より「老後の蓄え」が大事な女性が8割

「今している貯蓄は結婚資金? それとも老後の蓄え?」とアラサー独女に質問してみたところ、「老後の蓄え」と答えた女性は約8割もいることが判明。こちらでも年金についての不安を理由に挙げる女性は多かったようです。

・「老人になったらもらえる年金は少ないものだと思うし、年金は年寄りがもらうお小遣い程度の副収入だと確信しているから」(28歳/農林・水産/クリエイティブ職)

・「誰も助けてくれない、自分の身は自分で守りたいから」(29歳/学校・教育関連/専門職)

⇒詳しく読む:結婚はあきらめた!? アラサー独女の約8割がしている貯金は「老後の蓄え」だった!

老後のお金っていくらいるの?

そもそも「老後のお金」っていくら必要なのでしょうか? また「老後のお金」としてどのくらい貯蓄しておこうと、働く女性は考えているのでしょう。情報を集めてみました。

●老後の貯蓄には1200万円必要

ファイナンシャルプランナー前野彩さんによると、65歳から85歳までの20年間で計算すると、1200万円貯蓄が必要ということになるそうです。

●女性たちが30代までに貯めたい「老後のお金」は1000万円!

働く女性に「老後のために30代までに貯めておくべきだと思う金額」を聞いてみたところ、もっとも多かったのが「1000万円以上」。全体の25%もの女性がそう回答しました。

⇒詳しく読む:女子に聞いた! 老後のために30代までに貯めておくべきだと思う金額は?

●女性が生涯賃金で得たい収入額は2億円~3億円

大卒の日本人女性の生涯賃金は約2億円だといわれています。働く女性たちに「生涯でいくら稼ぎたいのかを聞いたところ、以下のような結果になりました。高い金額を答えた女性の理由としては「老後はお金の心配しないで生きていきたい」(24歳/生保・損保/事務系専門職)のようなものがありました。やはり老後のお金には不安がついてまわるようですね。

1位 2億円~3億円 42.5%
2位 2億円以下 34.4%
3位 5億円以上 16.1%
4位 3億円~5億円 7.0%

⇒詳しく読む:生涯賃金2億円なんて全然足りない!? 働く女性に聞く、あなたはいくら稼ぎたい?

●不安解消のためにできること

「老後のお金」の不安解消にできることは、「今できることを精いっぱいやる」につきるようです。要するに将来のためのお金を貯めたり運用したりすることです。まずは小額からでも貯金できる環境づくりが大事ですね。

⇒詳しく読む:老後のお金「なんとなく不安」の状態から脱出するには?

年金の基本と現状

さて「老後のお金」を考える上で欠かせないのが「年金」についてです。「年金」の現状と知っておきたい知識についてまとめてみました。

●年金の基礎知識

年金についてよくわかっていない女性も多いようです。年金の種類や受取額の決まり方、私たちへの影響など、基礎的な知識を紹介しています。

⇒詳しく読む:第50回 将来はどうなる? 知っておきたい年金の基本

●自分がいくらもらえるのか知る方法

自分が老後に年金をいくらもらえるか、試算する方法があります。一番簡単な方法は、日本年金機構のWebページで利用できる「ねんきんネット」です。数パターンの試算ができるようです。

⇒詳しいやり方を読む:「私はいくらもらえる?」将来自分がもらえる年金を試算する方法って知っていますか?

●年金は本当にもらえるのか

将来的に年金がもらえなくなるのでは、と心配している声はアンケートでも多数寄せられました。現状もらえなくなる可能性があるのは「年金基金」。基金は、企業ごとに加入を決めるオプションのような存在で、解散すると給付される保証はまったくない。老後のためにと長年積み立てたお金が、1円も戻ってこないかも状態が始まっているようです。

「年金」について知っておきたい知識

「年金」の基礎がわかったところで、将来の不安に備える、「年金」の応用知識をご紹介します。

●確定拠出年金

年金には「確定拠出年金」というものがあります。毎月定期的に決まった金額を「専用口座」に積み立てて、それを運用して老後に役立つ年金にしましょう、というもの。確定拠出年金の一番の特徴は、お金を60歳まで下ろせないことで、注意が必要です。

●個人年金

個人年金とは「個人年金保険」という保険の一種で、保険料を積み立てることで、将来、年金を受け取れるというものです。

加入している男性は4人に1人

そんな個人年金に加入しているかどうか男性にアンケートを取ったところ、約25%の男性が「加入している」と回答しました。

⇒詳しく読む:老後は大丈夫? 個人年金を加入している男性はどれくらい?

加入している女性は5人に1人

一方女性に同様のアンケートを取ってみたところ、加入している人は20%と、男性より少ない傾向にありました。かけていない派は、よくわからない、年金より貯蓄、余裕がないの3つの理由に分かれました。個人年金もまったくの安泰ではなかったら、一体何を頼りにすればいいのでしょうか?

⇒詳しく読む:国民年金は危ない!? 個人年金に加入している働く女性はどれくらい?

おひとりさまの「老後のお金」はもっと不安?

女性がよく不安視する「おひとりさまの老後」。およそ7割の女性が不安だと回答しています。その多くが「老後のお金」にまつわる不安を抱えている様子。

⇒詳しく読む:この先も「おひとりさま」だと老後が不安な未婚女性は68.3%「今の給料で安心できる額の貯金はできない」

●「おひとりさま」が備えたい老後貯蓄額

FPの風呂内亜矢さんによると、60歳時点で2000万円以上は準備しておきたいところ、だそうです。

⇒詳しく読む:もし一生「おひとりさま」の場合、どれくらい備えておけば安心?

●国民年金のみの人は倍額を用意しておく必要がある

FPの花輪陽子さんによると、65歳時点で1500万円の貯蓄は欲しいところだそうですが、それは会社員の人の場合。もしフリーランスなどで国民年金のみの人は、その倍額3000万円は備えておく必要があるようです。

⇒詳しく読む:一生「おひとりさま」を続けるとしたら、お金はいくら必要?

●シングル女性の老後のマネーリスク

おひとりさまの老後ならではのマネーリスクとはどんなものがあるのか、FPの大竹のり子さんによると「病気・ケガと介護」とのこと。その分のお金を常日頃意識して貯金を心がけることが大事のようです。ほかにも「自分でお金が管理できなくなる事態に備える」ということも独身女性の老後には必要とのことです。

⇒詳しく読む:もし一生「おひとりさま」の場合、どんなマネーリスクがあるの?

●独身でマンションを買った老後のシミュレーション

FPの前野彩先生に「マンションを買ってシングルで生きていくぞ!」と考えた場合の「老後のお金の収支」がどうなるかを計算してもらいました。一生独身の場合、終の棲家としてマンションを検討される人も多いのではないでしょうか。どのようなシミュレーション結果になるのでしょう。

「老後のお金」不安解消には今できることをする!

一生シングルの場合、結婚した場合、いずれにせよ女性たちの「老後のお金」「年金」に対する不安は尽きないようです。しかし、いくら心配しても今できることをやるしかない、というのが現状です。嘆く暇があったら、将来のマネープランをしっかり考え、少しでも多く貯金をして備えましょう。

(マイナビウーマン編集部)

※この記事は2016年05月09日に公開されたものです

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