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【キレイの相談室】春先の「紫外線対策」って、結局どこまですればいいの?

野口由佳

齋藤純子

「もっとメイクがうまくなりたいけど、何からすればいいのかわからない」「自分の肌には、どんなタイプの化粧品を選べばいいの?」など、「キレイ」にまつわるさまざまなお悩みに、ヘア&メイクアップアーティストの野口由佳さんがお答えします!

春になると一気に気になる「紫外線」。冬の間は、紫外線対策をつい怠ってしまっていた……という人も、「そろそろ、UV対策したほうがいいのかな?」と思いますよね。でも、真夏と比べるとどこまで紫外線対策をすればいいのか、ちょっと悩んでしまうことも。そこで今回は、「春先の紫外線対策のポイント」について、読者のお悩みとともに紹介します。

<今回のお悩み>

「そろそろ紫外線対策が必要なのかなと気になっています。ドラッグストアなどで見ると、いろいろ種類があるみたいなんですが、今の時期だと、SPF値がどれぐらいのものを選べばいいのでしょうか?」(28歳/ソフトウェア/技術職)

<Answer>

春先ならSPF35程度で十分。日焼け止めを使う、というよりもUVカット効果のある化粧下地などを選ぶようにして。

■春先に使う日焼け止めのSPF値は、「SPF35」がベスト

4月~5月の紫外線量は、実は夏場とさほど変わりません。2015年の気象庁のデータを見ると、東京の4月の紫外線量は9月と同程度。5月と7月も、ほぼ同じ値でした。

日焼け止めやUVカット効果のある化粧品に表示されている「SPF」や「PA」の意味をご存知ですか? SPFは、肌の赤みや日焼けの原因となる紫外線「UV-B」、PAはシワなどの原因となる紫外線「UV-A」を防ぐ指標です。SPFは数値が高いほど、PAは『+』の数が多いほど、効果が高くなります。

この時期なら、SPF35程度、PAは++あれば、十分です。というのも、SPF値が高くなるほど、肌への負担も増えます。例えば、SPF50+は真夏のビーチリゾートにちょうどいい値です。春先はもちろん、夏場も街中をちょっと歩く程度であれば、SPF50+まで高い数値は必要ありません。

■顔の紫外線対策で簡単&確実なのは「UVカット効果のあるベースアイテム」

紫外線対策というと、定番の日焼け止めから帽子、日傘などさまざまな方法がありますが、手軽なのは「UVカット効果のあるベースアイテム」を使うこと。顔用の日焼け止めを使用するのももちろんOKですが、つい塗り忘れてしまうこともありそうですよね。でも、毎日するメイクに、SPF値、PA値がある程度あるアイテムを入れておけば、塗り忘れの心配がなくなります。

化粧下地といった、肌に密着するもののほうが、より効果的でオススメです。肌が弱い人の場合は、フェイスパウダーなどを選んでもいいですね。帽子や日傘などの日よけアイテムは上から降り注ぐ紫外線はカットしてくれますが、アスファルトなどに反射した紫外線を防ぐのは苦手。UVカット効果のあるベースアイテムを日常使いし、しっかり紫外線を防ぎましょう。最近では美容液にUVカット効果がある製品も多く発売されているので、スキンケアの仕上げとして、取り入れてもいいかもしれません。

ちなみに、日焼け止めを塗った上から、UVカット効果のある化粧下地やファンデーションを重ね塗りすると、より効果が高まるのでは? と思う人もいるかもしれません。ただ、残念ながら、SPFは単純に足し算できるわけではありません。また、重ね塗りすれば、紫外線防止の効果が多少は高まるものの、メイクが厚ぼったい印象になってしまうのも難点。

オススメは朝、UVカット効果のある化粧下地を使ってメイクし、お昼休みや外出前などに、UVカット効果のあるファンデーションやフェイスパウダーで、メイク直しする方法です。

このとき、ティッシュを肌に軽くあて、余分な皮脂を吸い込ませておくと、メイクの持ちもよくなります。

■ボディはこまめに日焼け止めを塗り直すクセをつけて

また、春先になったら、首や手足などボディの紫外線ケアもはじめるべきです。薄着になるにつれ、思いのほか、紫外線を浴びる機会が増えています。ボディは、日焼け止めをしっかり塗るようにしてください。

ボディは顔よりも汗をかきやすい分、こまめに日焼け止めを塗り直す必要があります。SPF値が高いものを朝一度だけ塗るより、1日に何度も塗るほうが効果的です。日焼け止めは乳液やクリーム、ジェル、スプレーなどさまざまなタイプがあり、それぞれ香りや使用感が異なります。「これなら毎日使い続けられそう」と感じたものを選ぶのがポイントです。

どんなに優れたアイテムでも、香りや使用感が苦手なものだと、つい使うのが億劫になってしまうもの。店頭のサンプルなどでしっかりチェックし、好みのものをゲットするようにしてください。全身の紫外線対策を「毎日の習慣」にしていきましょう!

<野口由佳のオススメアイテム>

顔にはコレ!
「コスメデコルテ エバークリスタル プロテクション」

SPF35/PA+++。日中用美容液。スキンケアのあと、化粧下地として使用し上からファンデで仕上げるのがオススメ。UV効果はもちろん、下地としてもとても優秀。肌の色味がワントーンあがり、ツヤ感ある仕上がりになります。(5,000円/税抜)

ボディにはコレ!
花王 さらさらUV マイルドケアミルク SPF30

SPF30/PA++。文字通りさらさらした使用感の、ボディ用日焼け止め。ミルク系なのに白浮きやベタつきがなく、びっくりするくらいさらさらに。日焼け止めならではの使用感が苦手な人に特にオススメです。(オープン価格)

<今回のまとめ>

  • 春先でも、紫外線は夏並みに降り注いでいる! 日焼け対策は必須
  • SPF値が高いほど、肌への負担も。4~5月ごろは、SPF35、PA++をひとつの目安に
  • 顔のUV対策は、毎日続けられるよう「ベースメイク」の中にとりいれると◎
  • ボディには日焼け止めを。汗をかきやすいぶん、こまめに塗りなおすクセをつけて

監修:野口由佳
ヘア&メイクアップアーティスト。ROI所属。今時のトレンド感と女の子らしいかわいさを兼ね備えたメイクが得意。雑誌や広告、テレビで活動中。

(取材・文/齋藤純子)

※この記事は2016年05月09日に公開されたものです

野口由佳

ROI所属。今時のトレンド感と女の子らしい可愛さを兼ね備えたメイクが得意。雑誌や広告、テレビで活動中。

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齋藤純子

フリーライター。ガールズ健康ラボ所属。ムック『ほんとうに効く! 冷え退治バイブル』(扶桑社)にライターとして参加。東京下町生まれ。食品商社営業企画、パン職人を経て、制作会社で広告・出版の編集制作に携わる。団塊ジュニアの端くれ。一児の母。得意分野は、辛いもの・濃くて甘いもの・蒸留酒・ビックコミックオリジナル。詰めもの料理研究中。美味しいって正義! Twitter/@julepper

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