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どんより顔とはお別れ! 皮膚科医が教える、「クマ」をスッキリさせるポイントは?

石部千晶/六識

吉田貴子

「今日疲れてる?」なんて、やたら声をかけられるなと思って鏡を見たら、目の下にくっきりとクマが……! なんて経験、ありませんか? クマがあるだけで、一気に疲れた&老けた印象をあたえてしまいがち。今回は、働く女性たちの「クマ」に関する悩みを徹底調査。また、クマの原因や対策法について、渋谷スキンクリニックの院長・吉田貴子先生に教えてもらいました。

Q. 顔の「クマ」にまつわる悩みはありますか?

※マイナビウーマン調べ。調査日時:2016年3月15日〜17日、調査人数:140人(22歳〜34歳の女性)

「クマ」に悩む女性は約半数。具体的にどんな症状に悩んでいるのか、くわしく教えてもらいました。

<「クマ」ができているときの症状>

■まるでアザのように青い……

・「ひどいときは、誰かに殴られたかのように青くなる」(24歳/生保・損保/事務系専門職)
・「青クマができやすく、寝不足が続くとさらに濃くなる」(28歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)

寝不足が続くと、目の下が青くなると感じている人が多いよう。あまりに色が濃くて、メイクでも隠し切れないという声もありました。

■眠っているのに目元が真っ黒……!

・「万年黒いクマがあるのが気になる。よく寝てもなおらない」(34歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)
・「寝不足でないはずなのに、目元が黒い気がする」(30歳/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)

常に目元が黒く、顔の印象が怖くなってしまうと悩んでいる女性も多かったです。睡眠時間はしっかりとっているのになおらないという人も。原因は睡眠時間以外のところにあるのかも!?

■心配されるレベル

・「体調はよくてもクマがひどく、まわりに心配される」(28歳/食品・飲料/事務系専門職)
・「寝不足の日は、クマがあって不健康に見える」(32歳/食品・飲料/事務系専門職)

クマのせいで体調不良のように見えてしまい、周りから心配されてしまうという人も。そこまでいってしまうと、悩みは深刻。すぐにでも解消したいところです。

<顔の「クマ」を薄くするために実践していること>

クマの悩みは、人それぞれ。では、少しでもクマを薄くするために実践していることって?

■とにかく睡眠時間をしっかりとる!

・「24時前就寝を心がけている」(28歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
・「夜更かしを減らす」(31歳/学校・教育関連/事務系専門職)

「クマ=寝不足」という印象が強いこともあり、睡眠をしっかりとるという意見が目立ちました。「毎日6時間は睡眠時間を確保したい」という具体的な数字も。

■温めて血行促進を!

・「蒸しタオルを当てて血行をよくしている」(32歳/自動車関連/技術職)
・「血流をよくするマッサージ」(27歳/電気/事務系専門職)

スマホやパソコンを使用する時間も長いので、目の疲れが血流を悪くし、クマを作っているのかもしれません。そこで、目元を温めたり、マッサージをするなどして、血行促進を意識している人も多い様子。

■メイクで隠しちゃいます……

・「クマ部分のファンデーションを気持ち濃いめに塗る」(24歳/情報・IT/営業職)
・「コンシーラーで隠したり、ハイライトで明るくしたりする」(29歳/ホテル・旅行・アミューズメント/営業職)

改善策がわからない人は、とにかくメイクでカバーすることに力を入れているみたい。その場しのぎの策になってしまうので、自分に合った改善方法を知って、根本から改善していきたいところです。

<皮膚科医に聞く、「クマ」をつくらないために心がけるべきポイント>

クマに悩んでいるものの、よく眠る、マッサージをする以外に改善策が思いつかないという女性が多いよう。また、よく寝ているのにクマが消えないという人は、クマの原因が寝不足ではないからなのかも? そこで、渋谷スキンクリニックの院長・吉田貴子先生にクマの原因や解消方法について教えてもらいました。

◆クマの種類は大きく分けて3種類

吉田先生「クマの種類は、大きく分けて3つあります。1つ目は、クレンジングが不十分だったり、目をこすってしまうことで起こる“色素沈着”が原因の、『メラニン性』のクマ。一般的に、“茶クマ”と呼ばれるものです。2つ目は、睡眠不足や目の疲れから、血液循環が悪くなってできる『血管性』のクマ。これは“青クマ”と呼ばれています。そして3つ目は、目元がくぼむことで『影』になってできるクマ。これは“黒クマ”と呼ばれていて、加齢が原因といえます」

◆クマを作らないための対策やセルフケア

吉田先生「メラニン性のクマができてしまう人は、クレンジング方法を見直してみましょう。マスカラや、目の際のアイラインまでていねいに落とさないと、色素沈着につながってしまいます。ですが、しっかり落とそうとしてゴシゴシ洗うのもNG。強くこすったり、刺激を加えることも、メラニン性のクマの原因になるので注意してください。アレルギーを持っていて、目が痒い人も要注意です。かきむしってしまわないようにしてください。

血管性のクマは、目のまわりのマッサージを定期的にして、血流改善を心がけましょう。その際は、専用のクリームやオイルを使ってください。目のまわりの皮膚はデリケートなので、摩擦を減らしてやさしく触るのが鉄則です。睡眠不足も原因になりますので、しっかり睡眠をとるように意識してください」

<さいごに>

クマには種類があって、原因や解決方法もさまざまということがわかりました。「寝ているのにクマがとれない」「マッサージしているのに改善されない」という人は、原因と改善策が一致していないのかも。自分のクマのタイプを見直して、どんより顔とはサヨナラしましょう!

吉田貴子先生
皮膚科・美容皮膚科医。2004年に渋谷スキンクリニックを開業。一般皮膚科と美容皮膚科を開設し、あらゆる肌の悩みに向き合っている。なかでもニキビ治療を得意とする。また、肌トラブルだけでなく、ダイエットやアンチエイジング、発毛治療など、美容にまつわるさまざまな悩みに対応してくれる。テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。

(取材協力:吉田貴子、文:石部千晶/六識)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.21)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年04月25日に公開されたものです

石部千晶/六識

「こんな情報がほしかった!と思ってもらえるような情報をお届けしたい」という想いから、舞台照明の仕事を経てライターに転職。昔から書くことが好きで、小学生のころから日記を書きためている。現在は、主にグルメや旅をテーマにした取材・執筆を行う。プライベートでは動物との触れ合いが何より好きで、牧場に行ってはムツゴロウさんのようになっている。

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吉田貴子

皮膚科・美容皮膚科医。2004年に渋谷スキンクリニックを開業。一般皮膚科と美容皮膚科を開設し、あらゆる肌の悩みに向き合っている。なかでもニキビ治療を得意とする。また、肌トラブルだけでなく、ダイエットやアンチエイジング、発毛治療など、美容にまつわるさまざまな悩みに対応してくれる。テレビや雑誌などのメディアでも活躍中。

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