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【愛の作法】連絡の頻度は千差万別。自分の“普通”と相手の“普通”はちがいます

川崎貴子

朝井麻由美

せっかくお付き合いをするのなら、短命恋愛ではなく長続きする関係を築きたいものですよね。では、今付き合っている彼との関係をよくしていくには? 女性の裏と表を知り尽くし、これまで1万人以上の女性をフォローしてきた、「女のプロ」の異名をとる川崎貴子さんが、世の女性のお悩みを一刀両断!

恋愛は、はじめるよりも続けるほうが難しいとはよく言ったもの。彼氏ができるまで以上に、彼氏ができてからのほうが悩みは尽きないかもしれません。そこで、彼と付き合っていくうちに出てくるお悩みの中から、多くの女性が経験するテーマをピックアップ。第4回目は、「いっぱい連絡したいけど、“重い”とは思われたくない」というお悩み。LINEやメールは1日どのくらいすればいいの? ベストな連絡頻度ってどれくらいなんだろう……? 婚活アドバイザーとしてあらゆるメディアに引っ張りだこの川崎貴子さんが、ズバッと回答します!

■「重さ」を感じる連絡の頻度は人によりけり

連絡の頻度って相性なんですよね。私の知り合いで、すごく仕事の忙しい男性は、彼女の条件に「仕事の忙しい女性」を挙げています。「忙しい女性なら『連絡ができないこともある』という僕の忙しさもわかってくれるから」、って。これ、とても理に適っていると私は思います。男性としては、なかなか連絡できなくて彼女に寂しい思いをさせるのもつらいし、だからって一日に何度も「会いたい」「今、何してる?」とLINEが届いて、せっかく好きになった彼女を鬱陶しく感じたり嫌いになったりするのも嫌なわけですよ。かと思えば、人によってはどれだけ多忙でも1日に何通もLINEをしていた、なんてことも聞いたことがあります。このように、頻繁に連絡を取っているのが心地いいと感じる人もいるので、一概には言えないんですけどね。

連絡の頻度が多いほうが好きな人にとってはたくさん連絡が来るのは嬉しいけど、そうでない人にとっては「重い」。そこが合う人を見つけられるかどうかが一番……って、今回は、すでに連絡の頻度が合わないお相手とお付き合いしてしまっていて悩んでいる人とのお話でしたね(笑)。

■交際初期はすり合わせをしやすい“ボーナスステージ”!

ありがちなのは、付き合う前はたくさん連絡をくれていたのに、付き合いはじめたら全然連絡をしてくれなくなった、なんて事態になること。そうすると、彼の気持ちが冷めたのかもしれないと思ったり、こちらから連絡するのもためらってしまいますよね。自分が連絡したい頻度と彼の頻度が違うような気がする場合も、同じように回数を気にしてしまうと思います。ならば聞いてみましょう。「LINEやメールの頻度はどれぐらいが好き?」と。

「えっ、そんなこと聞けない!」と思ってしまうかもしれませんが、世の中の淑女の皆さまにおかれましては、恋愛において自分の中だけで悩んでいて、相手と言葉でコミュニケーションを取らなすぎです。

この“ひと言聞く”、というワンクッションなしに、「お互い好きで付き合いはじめたんだから、これくらいの頻度でLINEをするのは普通でしょう?」と思い込んでいても、相手の“普通”と自分の“普通”のすり合わせができていなくて、苦しくなるだけ。

彼の仕事中の忙しさを聞いて把握したり、「夜連絡したほうがいい?」と聞いてみたり。彼に、「3日に1回ぐらいが好き」と言われたら、「それじゃあ私は寂しいから、せめて1日1回ぐらいにしない?」と提案してみるとかね。頻度に悩んでしまうぐらいだったらあらかじめ聞いてしまった方が、互いにストレスも少なくていいのではないでしょうか?

この問題に限らず、価値観のちがいを感じたらすぐに、「どう思う?」と聞いて、折衷案を一緒に考える姿勢は持っておきたいもの。特に、交際初期のほうが彼も舞い上がっている時期なので何かと柔軟。ある種、すり合わせをしやすい“ボーナスステージ”というチャンス期間なんです。

■連絡をしていない間に、彼にため息をつかせる

また、たくさん連絡することについて、重いかどうかを気にしてしまうのは、深層心理で彼からの愛情の少なさを感じていたり、もしくは、自己受容できていない可能性もあります。愛情が足りていないと感じるから、自分に自信がないから、LINEの回数で愛情を測ろうとするわけです。彼をちゃんと信用することも必要ですが、同時に自分自身のことをちゃんと受け入れられるようになると恋愛はうまくいきます。そして、回数なんか気にしないで、2人の適正な頻度が、阿吽の呼吸でできあがっていくのです。

ただ、本音を言わせてもらえれば、決め事にしてしまうのって、本当にもったいないと思うんですよ。

「LINEは絶対に一日に●回以上!」なんて決めごと、そもそも色気がないじゃないですか? ふとしたときに、「彼は今どうしているのかな?」と思ってため息をつくのが恋愛の醍醐味です。その溜息を吐かずしてすぐに連絡、確認、安心、って、一見便利なようだけれど、一番美味しい所を味わっていないようなもの。同時にそれは、彼の「彼女は今何をしてるんだろう」という溜息のチャンスをも奪う事になります。会っていないときに、どれだけ相手のことを想って胸を熱くできるか、どれだけ予定不調和を楽しめるか、恋愛そのものを味わい尽くしてほしいと思います。

<「彼への連絡の頻度に悩む」女性への愛の作法>

(1)連絡の頻度を2人ですり合わせ

付き合っている2人は、これくらいは連絡をするもの、なんて決まりはどこにもありません。人によって驚くほどバラバラです。確認し合わないと適度な頻度は絶対に分からないと心得ましょう。

(2)すり合わせは交際初期のうちに

付き合いが長くなってからおもむろに「連絡の頻度ってさ……」と話し合っても、“今更感”が出てしまいます。お互いのことを知らない交際初期こそ、話し合うのに適した時期です。

監修:川崎貴子(かわさき・たかこ
人材コンサルティング会社 ジョヤンテ代表取締役。婚活アドバイザー。女性誌での連載、執筆多数。自身の離婚、再婚、子育て経験を通した説得力のあるアドバイスに、ファンも多い。『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)ほか著書多数。

★次回の更新は、4月15日(金)です。お楽しみに!

(取材・文/朝井麻由美 イラスト/藤本けいこ)

※この記事は2016年04月08日に公開されたものです

川崎貴子

1972年生まれ。埼玉県出身。1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。女性に特化した人材紹介業、教育事業、女性活用コンサルティング事業を展開。女性誌での執筆活動や講演多数。著書に『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)、『私たちが仕事を辞めてはいけない57の理由』(大和書房)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(KKベストセラーズ)、『上司の頭はまる見え。』(サンマーク出版)がある。2014年より株式会社ninoya取締役を兼任し、ブログ「酒と泪と女と女」を執筆。婚活結社「魔女のサバト」主宰。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は2万人以上。「女性マネージメントのプロ」「黒魔女」の異名を取る。10歳と3歳の娘を持つワーキングマザーでもある。

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朝井麻由美

ライター・編集者。著書に『「ぼっち」の歩き方』、『ひとりっ子の頭ん中』。
Twitter:@moyomoyomoyo

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