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【愛の作法】彼と些細なことでケンカをしてしまう“本当の理由”とは

川崎貴子

せっかくお付き合いをするのなら、短命恋愛ではなく長続きする関係を築きたいものですよね。では、今付き合っている彼との関係をよくしていくには? 女性の裏と表を知り尽くし、これまで1万人以上の女性をフォローしてきた、「女のプロ」の異名をとる川崎貴子さんが、世の女性のお悩みを一刀両断!

恋愛は、はじめるよりも続けるほうが難しいとはよく言ったもの。彼氏ができるまで以上に、彼氏ができてからのほうが悩みは尽きないかもしれません。そこで、彼と付き合っていくうちに出てくるお悩みの中から、多くの女性が経験するテーマをピックアップ。第2回目は、「彼とささいなことでケンカしてしまう」というお悩み。ケンカばかりしていると、ケンカ別れをしてしまいそう。だから、感情をうまくコントロールしたい! とは思うものの、それが難しいんですよね。婚活アドバイザーとしてあらゆるメディアに引っ張りだこの川崎貴子さんが、ズバッと回答します!

ちょっとしたことでケンカになってしまう本当の理由

ちょっとしたことで怒るときって、実は目の前にあるものではなく、そもそも別のことで“怒ろうとしていた”ことが多いんです。たとえば、彼が食器を片付けてくれていなかったことに怒って、そこからケンカに発展したとしましょう。でも、食器を片付けてくれないことなんて、ひと言「気を付けてね」と言えば済むこと。そこからケンカになってしまうということは、食器のことではなく、そもそも別のことで小さなモヤモヤを溜めていたから、なんてことが少なくありません。

彼が職場の先輩と仲がよさそうだけど、浮気をされているわけじゃないから言えない……モヤモヤモヤ、とかね。

「食器片付けてよ!」は、そうやって、言えないで溜め込んできた怒りや悲しみ、モヤモヤを開放するトリガーにすぎないのです。「やっと彼に文句が言える!」と怒るタイミングを待ち構えていたというわけです。

普段から自分の中の小さなモヤモヤに蓋をしたまま生きていると、ちょっとしたことですぐスイッチが入ってしまいます。だって、トリガーになり得るものを無意識に探してしまっているのだから。こんな状態じゃ、そりゃあすぐに喧嘩になるわけですよね。

それで、彼のほうも、彼女が本心でそんなモヤモヤを抱えているなんて夢にも思っていません。彼にしてみたら、彼女が食器のことだけで怒ってきたようにしか見えないから、

「これくらいのことでカンカンになるなんて怒りっぽい奴だな」

そう思っているです。

まずは分析、そして伝える勇気

だから、まずは自分が何か彼に対して不安や不満を抱えていないかを自己分析をすること。そして、不安や不満が見つかったら、なぜ彼に言えずに抱えているのかを考えてみること。

自分の彼に対する不安や不満の原因、また、それを彼に告げられない理由を自己分析できなかった場合は、カウンセラーや友達に話して紐解いていくのもひとつの手です。

そして、「本当はずっと不安に思っていたことがあったの。それは○○の事。だから些細なことで怒ってしまったの。ごめんね」と勇気を出して言えるかどうかで、その後の関係性の運命が決まります。これをしないで蓋をしたままにしておくと、ずっともやもやしているあなたと、小さなことでキレられて理不尽な思いをし続ける彼は次第にすれ違います。

私 の話ですが、昔、小さなことで猛烈に怒る男性と付き合ったことがあります。

彼は小さい頃お母様が出て行ったという悲しい経験をしているのですが、付き合っている間、「やっぱり女はおれを裏切る。」という確認を得たいが為に、わざわざ私と付き合っているかのようでした。

私からすれば小さなこと(デートの時間に少し遅れたとか、急に会いたいという誘いを、今日は仕事が終わらないから、と断ったとか)で、それはもう「やっぱりキミもそうか!(裏切るのか)」とばかりに猛烈に怒り始めるのです。当然、そんなことでキレられたらこっちも黙ってはいられません。何度目かの大ゲンカの末に別れた経緯がございます。

「あのとき私は……」 彼と一緒に反省会

ケンカが落ち着いたタイミングで、2人で反省会をするのもオススメ。ケンカするときの“パターン”が必ずあるはずだから、火がつくポイントをお互いに認識し合うのです。これはうちも夫婦でよくやっています。「あのとき私はこう言われたからキレたんだよね。」と、「俺はこう思っていたからこのタイミングで言ったんだよ。」と、囲碁対局の解説みたいに語り合うと、お互いのキレポイントを把握する事ができます。

どんなに愛し合っていても、同じ価値観の相手など存在しません。勇気を持って、プライドを捨てて、お互いに開示しあって、2人の価値観をすり合わせて行きましょう。

<「彼と些細なことでケンカしてしまう」女性への愛の作法>

(1)ケンカをしてしまう“本当の理由”があることを心得よ

ちょっとしたことが理由でケンカをするなんてことはレアケース。その裏側には、本当の「モヤモヤ」があることをお忘れなく。

(2)“モヤモヤ”を分析して、恐れず伝えればケンカの頻度はグッと減る

彼に対して日ごろ抱えている不安や不満を、まずはしっかりと分析。そして、勇気を持って彼に言葉で伝えましょう。

(3)ケンカをしてしまったあとは、2人で反省会!

もしケンカをしてしまったときは、「なぜ私は怒ったのか」「あなたはどう思った?」など、落ち着いたタイミングで反省会をするのも手。ただし、お互い冷静になっているときに開催して。

監修:川崎貴子(かわさき・たかこ
人材コンサルティング会社 ジョヤンテ代表取締役。婚活アドバイザー。女性誌での連載、執筆多数。自身の離婚、再婚、子育て経験を通した説得力のあるアドバイスに、ファンも多い。『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)ほか著書多数。

(取材・文/朝井麻由美 イラスト/藤本けいこ)

★次回の更新は、4月1日(金)です。お楽しみに!

※この記事は2016年03月25日に公開されたものです

川崎貴子

1972年生まれ。埼玉県出身。1997年に働く女性をサポートするための人材コンサルティング会社(株)ジョヤンテを設立。女性に特化した人材紹介業、教育事業、女性活用コンサルティング事業を展開。女性誌での執筆活動や講演多数。著書に『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)、『私たちが仕事を辞めてはいけない57の理由』(大和書房)、『愛は技術 何度失敗しても女は幸せになれる。』(KKベストセラーズ)、『上司の頭はまる見え。』(サンマーク出版)がある。2014年より株式会社ninoya取締役を兼任し、ブログ「酒と泪と女と女」を執筆。婚活結社「魔女のサバト」主宰。女性の裏と表を知り尽くし、フォローしてきた女性は2万人以上。「女性マネージメントのプロ」「黒魔女」の異名を取る。10歳と3歳の娘を持つワーキングマザーでもある。

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