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社外アドバイザーに小室淑恵さんも! アクセンチュア ダイバーシティ推進のための「アドバイザリー・ボード」設立

総合コンサルティング会社のアクセンチュアは3月11日、都内のホテルにて「社外有識者によるアドバイザリー・ボード設立 発表記者会見」を開催しました。同社の今までのダイバーシティ推進の成果や課題、そして今回新しく発足する組織の目的や概要が紹介され、同ボードのメンバーから今後の展開について説明しました。

アクセンチュアではダイバーシティ推進の一環として、特に女性活躍推進に向けた活動を最重要経営課題として進めており、社内カルチャーの変革、制度整備などによって女性社員比率や女性管理職比率を大幅に向上させてきました。今後は性別だけに留まらず、年齢や障がいの有無、国籍などに関わらず多様な人材が活躍できる世界レベルの組織を目指して、社外の有識者とともに日本社会全体の根本的なダイバーシティ課題解決に向けて取り込んでいくといいます。

当日に紹介された「アドバイザリー・ボード」の社外メンバーは以下の5名で、このボードでの意気込みや現状の課題などをそれぞれの経験から語りました。

・日産自動車株式会社 取締役副会長 執行役員 志賀俊之さん
・株式会社ワーク・ライフバランス 代表取締役社長 小室淑恵さん
・インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢 代表理事 小林りんさん
・Slush Asia CEO アンティ・ソンニネンさん
・NPO法人グッド・エイジング・エールズ 代表 松中権さん

議長を務める志賀さんは「(ダイバーシティの改革は)壁にぶつかることもあるでしょう。でも、どうしたら多様な人達が活気を持って働ける日本の組織を作っていけるのかを考え、それによって業績が上がっていく、日本が元気になっていく姿を発信できればと思っています」と語りました。

小室淑恵さんは「日本人は長時間労働を好みますが、残業が減る会社は業績が上がるという統計もあります。つまり日本企業の生産性が現状低いということです。この人材不足の時代には、勝てる企業と人材が取れない企業が必ず分かれます」と分析しました。

小林りんさんは「外国人労働者の重要性を認識してほしい。テクノロジーの進化によって、もう誰がどこに行っても仕事ができる時代が来ています。ダイバーシティはポーズではない、イノベーションです」と指摘しました。

北欧出身のアンティ・ソンニネンさんは「短い労働時間に慣れていたので、日本に初めて来た頃は驚きました。こんなワーキングスタイルもあるんだ!」と自身の経験を振り返ながら「日本を世界一番起業しやすい国にしたい」と抱負を語りました。

過去にゲイだと職場の上司にカミングアウトした松中権さんは「社員がカミングアウトしやすい環境づくりや一人一人が自身のことをポジティブに考えるきっかけを作りたい。目に見えない課題にチャレンジしていきたい」などと語りました。

発表記者会見後、「アドバイザリー・ボード」のメンバーたちは、活動の第1弾として、アクセンチュアの女性社員約1000人が一堂に集まった「国際女性デーイベント」にも登壇しました。

(Keiyuu/マイナビウーマン編集部)

※この記事は2016年03月15日に公開されたものです

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