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太りにくいからだを作る「褐色脂肪」を活性化させる方法とは?

畑菜穂子

竹下尚男

日々の食事で摂取したカロリーをどう消費するかは、ダイエットの成否を握るポイントのひとつです。じつは体内には、カロリーを燃焼して熱に替える「褐色脂肪」という組織があり、その組織が多い人ほど太りにくいのだとか。褐色脂肪の活性化の方法を花王ヘルスケア食品研究所の竹下尚男さんに聞きました。

寒冷刺激で「褐色脂肪」を増やそう!

「脂肪組織は、大きく分けてふたつあります。からだの中に体脂肪を蓄える『白色脂肪』と、その脂肪を燃焼して体温を上げる『褐色脂肪』です」(竹下さん)

竹下さんによると、褐色脂肪はかつて「乳幼児期には多く存在するけれど、成長するにつれてなくなっていく」と考えられていたそうです。しかし、最近の研究により、大人でも肩や首の周辺に残っていることがわかったとか。

「ただし、褐色脂肪は、年齢にともない少しずつ減少していきます。褐色脂肪が減ると、脂肪を燃焼する機能が衰え、太りやすい体質になる可能性があります。太りにくいからだを目指すには、褐色脂肪を増やすことが重要です」(竹下さん)

褐色脂肪細胞と加齢の関係

褐色脂肪と加齢の関係

では、褐色脂肪を増やすにはどうすればいいのでしょうか。

褐色脂肪は寒冷刺激を与えると、増やせる可能性があるといわれています。体温より低い水温で、水泳や、水中ウォーキングなどを継続することで褐色脂肪を増加させる可能性が期待されています」(竹下さん)

茶カテキン摂取で内側から「褐色脂肪」を刺激

まず、褐色脂肪の活性化に役立つ食品があるそう。竹下さんのおすすめはお茶に含まれる健康成分として人気の「茶カテキン」です。

「茶カテキンは緑茶などに含まれています。効率よく茶カテキンを摂取したい人は、煎茶を選ぶのがコツ。特に急須で淹れた煎茶には茶カテキンが多く含まれています。1日に4杯〜5杯くらいを目安に飲むといいでしょう」(竹下さん)

とはいえ「急須でお茶をのむのは、面倒……」、「もっと手軽に茶カテキンを摂取したい」という人には、「花王ヘルシア」などに代表される高濃度茶カテキン飲料を飲むのがオススメです。

「ペットボトル入りのお茶だと通常、1日あたり500ml入りペットボトルを3本ほど飲む必要があります。一方、高濃度茶カテキン飲料であれば、1本で十分。高濃度茶カテキン飲料にはフルーツ風味の炭酸飲料などもあるので、好みのものを選ぶといいでしょう」(竹下さん)

まとめ

太りづらい体を作るには「褐色脂肪」を活性化させるのがポイント。そのために効果的なのが「寒冷刺激」と「茶カテキン」です。

・寒冷刺激……水泳や水中ウォーキングがいいといわれています。

・茶カテキン……急須で淹れた煎茶なら1日に4杯〜5杯、高濃度茶カテキン飲料なら、500mlペットボトル1本でOK

春までになんとか引き締めなくっちゃ……! と焦りはじめるこれからの時期。「寒冷刺激」の習慣や「茶カテキン」を積極的にとりいれ、太りづらい体を手に入れましょう。

(取材協力:竹下尚男、文:畑菜穂子+ガールズ健康ラボ)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.08.09)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2016年01月28日に公開されたものです

畑菜穂子

フリーライター。ガールズ健康ラボ所属。テレビ情報誌のアシスタント、編集プロダクション勤務を経てフリーに。研究テーマは80年代の子ども番組「パックンたまご!」とおかっぱ男子。一児の母で子どもの健康やスキンケアにも興味があります。Twitter/@haricona

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竹下尚男

花王株式会社 ヘルスケア食品研究所 上席主任研究員 グループリーダー。食品の栄養代謝・肥満研究、商品開発に従事(ヘルシアなどの商品開発に携わる)。茶カテキン研究の専門家。

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