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【アラサー婚活塾】第9回:こんなときどうする?~ケンカ編~

織田隼人(心理コーディネーター)

仲がよい相手になると、相手に対して信頼と甘えがでてきます。そしてその信頼と甘えから「本音」をぶつけ合うようになります。そこで発生するのがケンカ、ですよね。

ケンカって仲がよいからこそ起きてしまうのです。相手に本音を言っていい、と思っているから起きてしまうのです。昔の人はいいましたよね。「親しき仲にも礼儀あり」これって、お互いに信頼と甘えが悪い方向に向かっているから、相手に嫌な言い方をしてケンカになるんだよ、という警告をしてくれているのです。

まずはケンカ予防の方法から考えてみましょう。
ケンカを予防するには「この言い方は相手を傷つけないか?」というのを常に考える癖を付けることです。ケンカをするときってたいていが「私の気持ちをわかってよ!」という思いがでてきてそれをそのまま言葉にしたら彼に反発されてケンカになる、というパターンだと思います。

ここ、ポイントがわかりますよね。「彼が反発する言い方をしている」というのが問題なのです。あなたの気持ちを彼に伝えることは悪いことではありません。ただ、彼に反発されてそこからあなたの気持ちを察するように彼が動くのではなく、反発という形で彼が動く、それでケンカになるのです。

というわけですので、最初にあなたが「私の気持ちをわかって」と思ったときに彼に反発されないような言い方をするとケンカの半分を防げます。残り半分は彼の言い方であなたがカチンとくるパターンですが、これはちょっと予防しづらいので後回しで。

「私の気持ちをわかって」と思ったときに大事なのが「彼を悪者にしない」ことです。たとえば、デートの時間がなかった。このときに「彼が時間をとってくれないから」というような考え方、伝え方をするとケンカになります。「時間がないから」と時間のせいにしてしまえば、彼と一緒に「解決方法」を探ることができます。

というわけで、ケンカ予防する方法が見えましたね。「彼のせい」という伝え方になっていないかを見極めて、「彼以外のせい(ものに原因を押しつけたり、時間に原因を押しつけたり)にする」と上手く気持ちも伝わりますし、彼がカチンとくることもなくなるのです。

とはいえ、ケンカになってしまうこともあるかと思います。その場合は「話し合わない」という選択肢を使いましょう。女性はケンカになったときに「私の気持ちをわかって」という気持ちを強めます。そのとき「彼のせい」というニュアンスが強くなってしまい、どんどん彼を追い詰めて彼は反発します。そしてケンカが大きくなって、最悪、別れ話に発展します。

男性はというと、ケンカの時に「話を中断しよう」とします。これは話し合いをあえて辞めて、そしてクールダウンさせよう、としているのです。ちなみに女性からすると話を中断するのは「話し合いすらしない、お互いに気持ちを分かり合おうとしない、もう絶対ダメなやり方」と思えるかもしれませんが、男性からすると「いったんクールダウンさせてお互い冷静になろう」という気遣いなのです。この彼の気遣いを上手く使ってクールダウンして、前述のように「私の気持ちわかって」という思いを彼のせいにするのではなく、もののせい(○○がないからいけないの)とか時間のせい(時間がないから会えないのとか)とか、距離のせい(遠すぎるからデートの時間が短くなっちゃうの)とかに置き換えていうように準備しましょう。

この言葉の言い換えをクールダウン期間に準備することで、次に話し合うときには少しあなたの気持ちを彼が受け入れやすくなります。そういうことを繰り返してくと、お互いのケンカがどんどんなくなっていきます。

「親しき仲にも礼儀あり」というのは気持ちを押し込めて伝えないようにする、という意味ではなく、相手に伝わる・相手の反発を招かないような言い方をしよう、という先人のとても大切な教えなのですね。

(織田隼人)

※この記事は2015年12月03日に公開されたものです

織田隼人(心理コーディネーター) (心理コーディネーター)

心理コーディネーター。男女の心理のちがいを伝えることで、男女の行きちがいを少しでも減らすのが目標。著書に「やっぱり彼と復縁したい貴女へ」「彼女と復縁する59の方法」「愛でセックスを買う男・セックスで愛を買う女」などがある。

HP:http://oda999.tea-nifty.com/blog/
ツイッター:https://twitter.com/oda_hayato

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