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福田萌「運命の2人が夫婦になるわけじゃない! 夫婦円満はお互いが作り上げるもの」vol.2

福田萌スペシャルインタビューの1回目は、男女の結婚観のちがいに焦点を当てました。今回2回目は、福田さんの子育て観についてお聞きします。

『福田萌のママ一年生日記。』(福田萌 著)より

育児は育自! 子育てを通して、自分も彼も成長させられている

現在、ひとりの女の子のママとして、仕事に子育てに頑張っている福田さんですが、育児奮闘記『福田萌のママ一年生日記。』によると、子育てを始めたころはあれこれ手を尽くして自分のがんばりが報われない……そんな正解のないミッションを課せられてどうしていいのか分からないのが辛かったと語っています。ママになって、ちがう人生の1年生が始まったんだと思い知らされることが多々あるとか。育児は育“自”(自分)とは本当によく言ったものという福田さんが、最近、自分も成長させられていると思った出来事とは何でしょうか?

「最近は、周りがあまり気にならなくなったことが一番大きいですね。高校生や大学生のころは成績や受験などで比較されて、就職活動でもライバルがいて競争が当たり前の世界でしたが、頑張ったら頑張った分だけ結果が出たり、褒められたりもします。でも、子育てではマニュアルはあるようでないし、あっても『これはうちには当てはまらない』ということの連続なんです。それで何かを頼りにネットを開けばすごく厳しい意見が寄せられていて、私はどうしたらいいんだろうと落ち込むこともありました。最近はそれでもうちの子は元気に育ってるし、2歳くらいになると“この子は活発な子”“この子は周りをよく観察する子”など個性も出てきて、ママもそれぞれの子の個性に合わせた付き合い方ができるようになってくると思います。生まれてすぐのころは泣くか、寝てるかしかなくて何をしたらいいんだろうと迷っていたんですが、最近はその成果のようなものが出てきてだんだん気楽になりました。保育園の先生やママ友など、コミュニケーションを取れる人も増えてきたので、気持ちが軽くなってきたと思います」

結婚観についてちがいがあった福田さんと中田さんですが、子育てについても、意識のちがいがあったと言います。

「まず、家庭に貢献したいという気持ちがそれぞれにあり、その上で彼は『妻を支えてあげたい』と思っているのですが、そのためには仕事で残業をして、上司と飲みに行って、出世して……と外で頑張ることが男の役目で、(子どもを)保育園に入れたり、ベビーシッターに預けることで奥さんが楽になるという考え方が根本にあるようでした」

でも、福田さんは中田さんに「そうじゃないんだよ」ということを分かってもらいたかったそう。子どもが手のかかる2~3歳くらいまでの時期が母親もいっぱいいっぱいで、猫の手も借りたい状態。何もしなくていい、オムツも替えなくていい、家にいてくれるだけでいいから夫がそばにいるだけで、子どもと1対1ではなく、大人2人で子どもを見ている感覚がホッとするんだということを伝えたかった福田さん。どのようにして気持ちを分かってもらったのでしょうか。

「私はよく、Facebookでまわってきた記事を、『これ、おもしろい記事だよ』と見せたりするのですが、そういう感覚でワークライフ・バランス社の小室淑恵さんのネット記事を見せたら、それが彼にとって衝撃だったみたいです。長時間労働をやめてライフを増やすことがワークにも好影響を及ぼすという記事を読んだことから、彼の働き方が変わりました。週1の休みをとって家族と過ごしてくれるようになったんです」

現在は、福田さんと中田さんでどのように育児をしているのでしょうか?

「今は、週1で休みをとっていたときから彼がまた忙しくなってしまって、月に1回休みがあるくらいですが、娘の負担も赤ちゃんのころよりは少なくなってきたり、保育園に行ったりもするので、だいぶ楽になりました。彼は一緒にいる時間を大切にしてくれるので、家族3人で過ごすなにげない時間がすごくリラックスできます。彼にいろいろと育児を頼むハードルも下がってきました。前は『申し訳ないんだけど』と言ってお願いしていたのが、『今日はお風呂に入れてくれる?』『いいよ』という感じで、彼の中でも育児をするのが日常になってきているみたいです」

男性に育児をやってもらうのに、なかなか頼みづらいと感じている女性も多いと思いますが、上手に頼む秘訣はあるのでしょうか?

「今、男性社会の中で仕事をする方も多くなってきて、男性上司を説得する機会などもあると思いますし、働く女性のみなさんは“男性に理解してもらう力”に長けていると思います。そこで、育児を頼みたいときは、『母モードから仕事モードに切り替えて、旦那さんを説得しよう』とプレゼンみたいな形で相手と話せばいいのではと思います。ワーッとなるよりは、『私はあなたがこうしてくれたら助かる』ということを理論的に伝えたほうが男性の中にスーッと入っていくと思います」

女性はどうしても感情的になってしまうことがありますが、そうではなく理論的に説明したほうが伝わるという福田さん。効果がありそうですね。次回は、幸せな結婚の秘訣を掘り下げていきます。

(続きを読む)2人の最大の危機は“結婚式の準備”だった!? その乗り越え方とは?

プロフィール

福田萌さん
1985年、岩手県生まれ。2006年ミス横浜国立大学。2012年に結婚、2013年に長女を出産。現在は、育児に奮闘し、その様子をブログで発信しながら、雑誌やテレビでマルチに活躍中。2015年、ママとして悩み奮闘する姿をセキララに綴った育児奮闘記『福田萌のママ一年生日記。』(扶桑社刊)が発売され話題を呼んでいる。

福田萌オフィシャルブログ「萌の元気があれば何でもできるッ」
http://ameblo.jp/fukuda-moe/

(橋元理恵/マイナビウーマン編集部)

※この記事は2015年10月05日に公開されたものです

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