お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

【働き方ラボ Part2】育休復帰後のママならではの視点を、ホテル運営に活かす

永島朱紗

女性と仕事との関わりは十人十色。私らしい働き方、私らしい生き方を模索するイマドキ女性たちに、識者の見解や企業の取り組みを通して、女性を取り巻く社会環境を読み解きます。

女性が長く働き続けられる会社を目指し、出産した女性の復職率アップや、男性の育児休業取得にも力を入れはじめたホテル日航東京。取り組みに力を入れはじめた裏側にはどのような理念があるのだろう。「女性社員の10人に1人はママ」という、その企業風土について聞いた。

「咲顔(えがお)の同窓会」で撮影した参加者の写真でつくられたモニュメント

従業員が長く働きやすい場所に。その裏側にはサービスに紐づいた理念があった。ホテルは、訪れるお客様に最高のサービスを提供する場所。そして、さまざまなお客様が訪れる場所だ。

「当ホテルはお台場にあるという場所柄、ビジネスで訪れる男性のお客様だけではなく、カップルやファミリーの方も多いです。年配の方、お子様、お体に障がいを持つお客様、さまざまなお客様に対して親しみやすさややさしさのあるサービスを提供するのには、女性の目線は欠かせません。だからこそ女性も働きやすい会社でなければ、という考えがあります」(永島さん)

ホテル日航東京ではウエディングも人気だ。近年では、ホテルで挙式や披露宴を挙げたお客様が集まるイベント「咲顔(えがお)の同窓会」が年に1回行われ、今年は755組ものお客様が参加したという。「パーティをきっかけに知らないご家族同士が仲よくなることもある」といい、1回きりではなく、長い年数をかけてお客様とつながる喜びがある。お客様の「人生」のひとときに関わるサービスだからこそ、男性だけではなく女性の視点も重要なのだ。

復職したママが企画したプランがいくつもあるのがその証拠だ。出産前のママに癒しの時間を楽しんでもらう「マタニティプラン」ではノンアルコールカクテルやカフェインレスのコーヒー、妊娠中に必要な栄養価を考えた身体にやさしい朝食を部屋で提供する。出産後、赤ちゃんのためのサービスが充実している「ベビーウェルカムステイ」プランもある。なかでも人気なのは、「ママ友パーティープラン」。スイートルームのダイニングのような個室を完全なプライベートルームとして周囲を気にすることなく、ママたちが食事やおしゃべりを楽しめるプラン。子ども達が靴を脱いで遊べるようにプレイングマットが敷いてあり、授乳などにも利用できるパウダールームやベビーベッドなどもあるので、誕生日などもパーティーにもオススメ。

離乳食の温めサービスや、メイク室を完備するのは女性でなければ気づけないかもしれない視点と言えるだろう。

【続きを読む】男性は育休の取り方を知らない? ママ社員が教えるアドバイスとは

(マイナビウーマン編集部)

※この記事は2015年09月17日に公開されたものです

永島朱紗

2002年、株式会社東京ヒューマニアエンタプライズ(ホテル日航東京)入社。料飲部、婚礼営業部を経て、2010年より人事総務部にて勤務。主担当である労務管理をベースに、スタッフの健康管理支援、 ワークライフバランス推進業務に従事。※ホテル日航東京は2015年10月1日(木)より「ヒルトン東京お台場」に生まれ変わります。

この著者の記事一覧 

SHARE