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アンチエイジングやダイエット効果にも期待大! 万能食材「チアシード」

畑菜穂子

柴田真希

海外セレブが愛用する“スーパーフード”として注目を集める「チアシード」。モデルのミランダ・カーやローラの影響もあり、日本でも大ブレイク中です。チアシードの正体は南米産のシソ科サルビア属「チア」の種子。シリアルにかけたり、サラダやスムージーに入れるなど、食べ方もさまざまです。管理栄養士の柴田真希さんに、チアシードの効果的な取り入れかたについて聞きました。

ジェル状にすることで、腹持ちアップ

「チアシードは、食物繊維やカルシウム、マグネシウム、たんぱく質、亜鉛、鉄分など日本人に不足しがちな栄養素をバランスよく含んでいるのが特徴です。例えば食物繊維は、チアシードスプーン1杯で約3gを摂取することができます。これは小さめのレタス1個分に相当する量なんですよ」(柴田さん)

チアシードには、コレステロールを便とともに体から出す働きをする「水溶性食物繊維」と、便秘を解消する働きをする「不溶性食物繊維」の2種類がそれぞれ豊富に含まれています。

「チアシードの分量の8倍〜10倍の水に入れてかき混ぜて、10分ほど経つと透明のジェル状になります。水分が加わることで、固いチアシードがプチプチとした食感に変化するだけでなく、量も約10倍にふくらむんです。満腹感が得られるため、食べ過ぎ防止にも一役買ってくれます」(柴田さん)

もうひとつ注目したいのがαリノレン酸。皮下脂肪の原因となる中性脂肪を減らすだけでなく、アンチエイジング効果も期待できるなど、女性にうれしい働きがあるそうです。

「αリノレン酸は体内で作ることができないので、食物から摂取する必要があります。アマニ油やくるみなどからも摂ることができるものの、チアシードの方がエネルギーが低いという利点があります」(柴田さん)

小さな粒にたくさんの栄養がつまっている、実力派のチアシード。1日にどのくらい摂取するのが理想的なのでしょうか。

「個人の体調にもよりますが、1日にスプーン2杯までを目安に取り入れるといいと思います」(柴田さん)

スムージーやヨーグルトに入れるだけ

チアシードは無味無臭のため、ジェル状にした後は他の食材と混ぜるといいそうです。

「スムージーにトッピングをしたり、ヨーグルトやシリアルに混ぜたりと、手軽に取り入れられることがチアシードの魅力でもありますね。ミキサーしたトマトやタマネギと合わせてガスパチョ風にしたり、チアシードのジェルを生かした“梅ジュレサラダ”というレシピもおすすめですよ」(柴田さん)

チアシードをおいしくとりいれるコツ

チアシードをおいしくとりいれるコツ

栄養バランスや調理のお手軽さは納得できるものの、気になるのがそのビジュアル。透明のジェルに浮かぶ無数の黒い粒は“カエルのタマゴ”を連想させます。見た目に抵抗がある人でも取り入れやすい方法があると柴田さんは言います。

「ブルーベリーやアサイーのような黒や紫色の食品と合わせてみてください。粒がわかりにくくなっていいと思います。水に浸す前に、ミルなどで細かく砕いてから使用するのもおすすめですよ」(柴田さん)

(畑菜穂子+ガールズ健康ラボ)

※この記事は2015年07月02日に公開されたものです

畑菜穂子

フリーライター。ガールズ健康ラボ所属。テレビ情報誌のアシスタント、編集プロダクション勤務を経てフリーに。研究テーマは80年代の子ども番組「パックンたまご!」とおかっぱ男子。一児の母で子どもの健康やスキンケアにも興味があります。Twitter/@haricona

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柴田真希

管理栄養士。㈱エミッシュ代表取締役。Love Table Labo.代表。女子栄養大学短期大学部卒業後、給食管理、栄養カウンセリング、食品の企画・開発・営業などの業務に携わり、独立。現在はお料理コーナーの番組出演をはじめ、各種出版・WEB媒体にレシピ・コラムを掲載する他、食品メーカーのコンサルや飲食店のプロデュースなどを手がける。『私は「炭水化物」を食べてキレイにやせました。』『ココナッツオイル使いこなし事典』(共に世界文化社)、『女子栄養大学の雑穀レシピ』(PHP出版)、『簡単! 美腸レシピ』(エイムック)など著書多数。ブログ「管理栄養士 柴田真希のシアワセMakitchen」

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