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ドラマ『マザー・ゲーム』に学ぶ! ママカーストの中でうまく生き抜く方法

放映中のドラマ『マザー・ゲーム』。ほっこり温かくなる親子のドラマと同時に、ママカーストの中で生き抜く難しさやそこに潜む危うさが描き出されています。これからママたちになる人にとっては勉強になる点があるかも!? ドラマから学べる点をまとめてご紹介します。

「自分らしさ」と「諦めない勇気」が円満関係を生むことも!

主人公は、待機児童問題に悩まされていたシングルマザーの希子(木村文乃)。ひょんなことから超名門幼稚園に子どもを入園させることになりますが、そこは夫の年収や家柄によって“ママカースト”がある世界。何も知らない希子は、空気の読めない庶民的な言動を連発し、すぐにトップ2の聡子(長谷川京子)などからいびりの対象になります。気にせず頑張っていた希子ですが、子どもが巻き込まれる事件が起きたため怒り爆発。ママたちに「子どもが悲しい思いをするのは許さない」「言いたいことがあるならはっきり言ってください」とタンカを切るのです。

すると、そんな希子を意外にも気に入ったのが、ママカーストのトップに君臨する超セレブの毬絵(檀れい)。「面白い人ね」「信頼できる人」と希子に歩み寄ります。希子はその後も周囲のママたちとの良好な関係構築を諦めず、どのママにも積極的に朗らかに接していきます。時には自分をいじめた聡子を夫や姑からかばうことも。聡子も意地を張りつつ、次第に希子に心を開いていきます。

皆が顔色を伺い、その場にふさわしい空気を探って窮屈にもなりがちなママの世界。そんな中で必要以上に縮こまらず、「自分らしく誠意を尽くそう」という希子のような姿勢を好ましく思ってくれる人は実世界でもきっといるはず。また、ちょっとくらい嫌な態度をされることがあっても、こちらから嫌い返さないことも重要と言えそう。「そこまでの悪人はいない」「そのうち心を開いてくれるはず」という思いを胸に、諦めない勇気を持って臨むのもママカーストを生き抜く術といえそうです。

「劣等感」は一利もなし!? 自分の家族に胸を張ろう

一方、希子と対照的なのが幼馴染みでもある中流階級の由紀(貫地谷しほり)。エリート階級への強烈なあこがれがあり、借金をしてまでその世界にしがみつこうとしているママです。由紀はとにかく“劣等感”の強い人物。あこがれの毬絵に気に入られ、また利発な息子を持つ希子に対してライバル心が抑えられず、物を隠したり密告をしたりと悪意を向けることも。子どもを不安にさせるほどフラストレーションを溜め込み、隠れてパチンコで発散したり他人に言えないようなバイトを始めたりして足を踏み外していきます。

上を見ればキリはないし、どのママも幸せな家庭を作ろうと頑張っているだけで、比べることは無意味。希子のように「うちはうち、よそはよそ」と割り切り、足りないものを数えるより、自分の家族が大好きと胸を張っていたほうが何倍も家族をいい方向に導いていくことでしょう。

合わないママもいる。「気にしない!」と割り切ることも大事

ママとの付き合いが普通の人間関係と違うのは、仲が悪くなると、我が子にも影響が及びかねない点。それゆえに、「全員のママとうまく付き合わなくては」と強迫観念のように思ってしまうママも少なくないようです。ドラマでも、完璧主義のみどり(安達祐実)がママたちの視線に神経質になり、必要以上に恐縮する様が描かれています。おてんばな娘に苛立ち、当たり散らし子どもが萎縮しきってしまうことも。

気の合うママもいれば、合わないママもいて当然。全員の動向を気にして精神不安定になってしまうほうが子どもには悪影響です。「私が心身元気でいることが、子どものためには一番大事」と心得、気の合わないママの言動については「気にしない!」と決めてしまうのも賢明な選択でしょう。

「ママカースト」なんて言葉を聞くと、うまくやれるかと不安になる方もいると思いますが、園はあくまで子どものための場所。ひとつも共通項がなく、今まで関わって来なかったようなジャンルの人もいるので、むしろ「気の合うママが見つかればラッキー」くらいに考えていたほうがベターかも。気の合う人に出会えれば楽しく交流し、それ以外の人とは程々の距離で付き合っていれば、あっという間に卒園の時期になるとも聞きます。ママ付き合いにすり減って子どもの成長を見逃さないように。明るくたくましく、乗り切っていきたいものですね。

(文/外山ゆひら)

※この記事は2015年05月25日に公開されたものです

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