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「私の彼(候補)は年収7,000万」ガチで婚活してる人ってどんな生活してるのか聞いてみた

古田ラジオ

婚活、コンカツと言うけれど、実際「婚活をしてまで結婚したい人」というのはどんな人なんでしょうか。どうして婚活をして、出会うお相手はどんな人で、どんな話をしているのでしょうか。今回は3年ほど前から婚活しているという女性にお話を聞きました。

【婚活アナリストが「一番身近な婚活成功者=妻」に聞く~奥さん、どうやって婚活したんですか?~】

大手アパレルブランドでバイヤーとして勤務しているアラサー女子、のぞみさん(仮名)。待ち合わせ場所の五反田のイタリアンバルに登場した彼女は小柄ながら清潔感がありおしゃれな服装。

スパークリングワイン

ファッション雑誌の着回しコーディネート特集から抜け出してきたかのような嫌みがなく、おしゃれな印象で、聞けば誰もが知る大手アパレルブランドに勤務しているのも納得です。たぶんモテるんだろうなという印象の彼女ですが、どんな婚活をしてるんでしょうか。

■婚活ガチ勢のプレイスタイル

―(スパークリングワインを注ぎながら)婚活をはじめようと思ったのはなぜですか?

「はじめたのは3年ぐらい前からですね。30歳を過ぎて、結婚を意識しだしたのがきっかけです。まわりを見ると友だちはいるけれど、私の場合、男友だちは彼氏に昇格しないんです。でもそうすると、どこかで結婚を前提とした付き合いができる相手を見つけないといけないと思って。まわりにも婚活サイトやお見合いパーティをきっかけに結婚した友だちが多かったので、婚活をはじめました」

―どんな婚活をしたんですか?

「まずは、大手が企画している婚活パーティにいってみました。飲み仲間はできたけど成果はあまりなかったですね。最近は婚活パーティとネット婚活をメインに使っていて、土日で何かしら活動している感じです。実は今日もさっきまで婚活パーティに行ってました(笑)」

―ガチですね! ネット婚活はどれを使ってましたか。

「3社ぐらいを使っていました。ポータルサイト系(注釈※Yahoo!JAPANやmsnなどのポータルサイトが提供しているネット婚活サービス。Yahoo!JAPANやエキサイトのように自社運営の場合と、match.comのようなポータルサイトと提携している場合がある)のサイトも使いましたし、婚活専門のサイトも使いました。専門サイトは真面目な感じの人が多かった気がします。

ポータルサイト系は自分たちで勝手にやりとりするのがほとんどでしたが、そのサイトでは返信期限が決まってて、最初、挨拶していいなと思ったらメールを送り、やり取りをするか選択。OKであれば、字数制限のあるメールを送ってやりとり。一週間以内にもっと話をしたいか決めるというシステムでした」

■待ち合わせ場所から、駐車場まで白いポルシェに乗って移動

―(スパークリングワインを注ぎながら)ネット婚活ではどんな人に出会ったんですか?

「基本、メールを送ってきた人にしか返事をしませんでした。女性の場合、ネット婚活では登録すると1日50件とかメールが来るので、普通の会話ができそうな人にメールを返すという感じです。そもそも、明らかに変なメールの人もいるし、自分のことしか書いてないとか、明らかにテンプレート文みたいなのはアウトですね」

―何人ぐらい会ったんですか?

「7~8人です。いろんな人がいました。年収7,000万円の人とか」

―えっ。年収7,000万円の人ってなかなか会うことないですよね。

「その人は外資系コンサルのマネージャーをやりつつ、自分で飲食店を都内に何店舗か経営している人でした。六本木ヒルズで待ち合わせをしたんですが、白いポルシェでやってきたんです。遅れて来て待ち合わせ場所から駐車場まで車で移動して。あれ、なんか意味があったのかな(笑)」

―どんな人だったんですか。

「ルックスはタレントの伊集院光を思いっきり邪悪にした感じです。けっこうガタイがよくて『ミッドタウンの会員制ジムに行ってる』と(笑)。年齢は当時38歳ぐらいですが、見た目はもう少し若く見えました」

―その人は本当に年収7,000万円だったんですか?

「給与明細を見せてもらったので間違いないです。『今月はけっこう稼いだんだ』とか言って月給2,000万円の明細でした。食事は高級すき焼き店に行ったんですが、何のメニューも見せてもらえず、『一番いいやつ、一番高いコースを頼む』みたいな注文の仕方でした。もちろん、お金は全部払ってくれたんですが……。出されたお肉があまりにいいお肉で、肉の脂身で気持ち悪くなりましたね(笑)」

―年収7,000万円の人とどんな話をしたんですか。

「ミッドタウンの会員制ジムの話です。『会員しか入れないから、結婚すると会員になれるよ』とか。正直、話があわないのでちがうなと思っていたんですが、向こうからは次も会いたいって言われて。『スケジュールが忙しいから今決めてください。その日だけ秘書にブロックさせます』みたいなこと言われて『じゃあ、この日で……』と(笑)。でも結局、2回目で終わりました」

―ほかにはどんな人がいたんですか?

「街コンで知り合った彼はかなりいい感じでした。でも、正月早々にふられました。5~6回遊んだんですが、向こうがアメリカ出張に行くと言って、しばらく音信不通になった後で帰ってきたらいきなりふられまして。というか、付き合ってもいないんですけどね」

―それは付き合う前にデートする回数が多すぎたんじゃないですかね。

「そうなんですかね。すごい自然だったんですが。デートが終わると『次どこいく?』ってLINEが入る、みたいな。ちょっとずつ仲良くなっていくのがいいのかなって、普通は思いますよ!」

■私の価値はどんどん下落してる

―(ランブルスコを注ぎながら)のぞみさんが男性と付き合うための条件ってありますか?

「明るい人ですね。でも、自分のまわりの男友だちがレベル高いひとが多いから、彼らと比べてしまうんです」

―じゃあまわりの男性、社内恋愛はどうですか。

「社内は既婚者がおおいですし、そもそも社内は嫌です! 男のアラが見えてしまうし、仕事に集中したい。社内は仕事する所だと思ってるから、あり得ないですね」

―いままで結婚を意識した相手というのは。

「いません。願望が全然なくって」

―じゃあ、なんで結婚をしなきゃいけないと思ってるんですか?

「年齢。年だけです。この間、思い悩んで結婚相談所に行きましたが、そこで『あと3年早く来てほしかった』って言われて。やっぱり今、こうして飲んでいる間にも自分の価値がどんどん下がってるってことなんですよ! 結婚相談所も35歳過ぎると入会を断られたり、会費が高くなることもありますし」

―男は20代から50代まで20代女性を狙うっていう例のアレですね。

「アレがホントに生意気なんですよ(笑)! でも、そう考えると最近は年下や、男友だちといった今まで目を向けてこなかった人に目を向けないといけないとは思っています」

―のぞみさんはなんで結婚できないんだと思います?

「覚悟が決まってないから。結婚する覚悟って絶対必要だと思います。結婚する覚悟さえあれば、順序立てて、目標に向かってPDCAサイクルを回していけばいい(笑)。

でも、そこが曖昧になってしまうと自分の男友だちと比べて『もっといい人がいるじゃん』って思ってしまうんです。

結婚相談所でも『半年で成婚してもらいます』って言われたんです。それぐらいの気持ちでいてもらわないとこっちも困るし、サポートとかもするつもりだからってことなんですが、そう言われたときに、『うわっ!』ってなって(笑)。結局、自分はそこまで結婚したくないのかもしれないって思ってしまいました。

婚活を続けて得た結論は、婚活はほどほどじゃないとだめだってことなんです。がんばりすぎると疲れてしまう。でも、明日はアウトドア婚活に行ってきます(笑)」

婚活を続けた結果、「結婚には覚悟が必要」という境地にいたったのぞみさん。まずは結婚したい理由(もしくは結婚しない、という決意)が必要ではないかと思います。

ただ、それでも活動を続けている彼女は、婚活がうまくいくにしろ、うまくいかないにしろ、いつかは自分の中で結論を見つけることができるような気がしました。

(古田ラジオ)

※画像は本文と関係ありません

※この記事は2015年03月27日に公開されたものです

古田ラジオ

フリーライター/婚活アナリスト。1980年生まれ。30代目前にして一念発起。2年間に及ぶ婚活の末に2012年結婚。その後、自身の婚活・結婚の体験をもとに各種メディアにて「男性から見た恋愛・結婚」について記事を書いています。婚活中のみなさんを応援すべく、婚活のホンネや、婚活に役立つ実践的、かつ少しでも前向きになれる情報を発信しています。

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