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妊娠に適した日はいつ? あなたの基礎体温から読み取ろう!

妊娠・出産というと、まだ遠い先の話かもしれませんが、産む産まないに関係なく「産むのに必要なカラダ」について知っておいて損はないはず! “そのとき”が来たら、はたして自分は産めるカラダなの? そもそも、妊娠・出産ってどういうもの? 自覚症状がないまま進むカラダの異常って!? 知らないことだらけの「いつかそのとき」のために、ぜひ女子のみなさんに見ていただければと思います。

先日、読者のみなさんに「将来の妊娠を意識したとき気になる生理と基礎体温」をアンケートでとりました。そこでわかったことは、生理についてはみなさん大変詳しいのですが、意外に基礎体温については知らないことだらけだったということ。そこで、生殖医療がご専門の片桐由起子医師(東邦大学医学部准教授)に、みんなの疑問に対するご回答をいただきました。これまでお届けした5回分の記事もご参考に!

◆「そもそも、子どもを望む人以外が基礎体温を測るメリットは?」

・子どもを望まない方が妊娠しにくい時期を知ることができる。
卵子の寿命は排卵後24時間程度。排卵後の黄体期(=高温期)に入ったら妊娠することはありません

・ダイエットの成功しやすい時期がわかる。
生理の後~排卵までの時期(=低温期)です。

・PMS(月経前症候群)などによる体調の変化がわかる

◆「生理が不順な人は測る必要がないと思うのですが?」

絶対に測らなければならいようなものではないので、生理が不順な方が排卵の有無を知りたい目的でとればいい、という程度ではないでしょうか。

◆「起きる時間が不規則。正確に測れているか不安」
  「仕事上不規則な生活をしているので、同じ時間に測れないし、睡眠時間も3~4時間のときがあるので、それできちんとわかるのかが疑問」

起きる時間がまちまちだと、正常に測れないこともあります。また、極端に睡眠時間が短かったり、断続的では正確に測定できません。ただし、4時間以上まとまって寝たあとの体温なら、ある程度の信頼性をもって記録に残していけると考えられています。

それと、目が覚めて最初の体温である必要があります。起きた時刻は関係ありません。

◆「高温期になるときの上昇の仕方が鈍いのは異常か」
 「一応2相にはなっているが、体温の上がりと下がりがゆるやかなのは平気?」

黄体ホルモンが卵巣から出ると、体温が上昇して、高温期に入ります。黄体ホルモンの分泌がゆっくりだと、体温の上昇もゆっくりになります。

体温の上昇がゆっくりなのが異常か正常かは、ケース・バイ・ケースで一概には言えません。たとえば、

・排卵したあと、黄体ホルモンがなかなか分泌されなくて、体温もだらだらとする
・まだ排卵の途中だから、体温の上がり方もゆっくり
・体温が先に上昇しはじめて途中で排卵が起きる

などいろんなケースがありえます。

>基礎体温がガタガタ、これって異常?

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