お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

暴飲暴食でもうボロボロ……この時期つら~い胃の不調を改善するヒント

年末年始のこの時期、「食生活のバランスが崩れる」「飲み会続きで肌荒れ」「体重が増える」など、聞こえてくるのは宴会が続くことによる不調の声。気をつけてはいても、どうしても食べすぎ飲みすぎになってしまい、胃もたれや消化不良になりがちですよね……。

宴会のはしごで体重増加、肌荒れ、胸焼け、胃もたれという不調スパイラル!

「連日飲み会が続く」(27歳/情報・IT)、「宴会をはしご」(25歳/情報・IT)、「友人との飲み会に職場の飲み会、家庭の飲み会など休む間がない」(27歳/医療・福祉)など、連日のハードスケジュールをこなした結果、「寝不足が続き、体重が増え、肌が荒れる」(38歳/マスコミ・広告)、「揚げ物を食べすぎて、胸焼けと胃もたれがお正月を過ぎても治らなかった」(31歳/ソフトウェア)、「ウイルス性胃腸炎になった」(30歳/金属・鉄鋼・化学)と、肌が荒れたり、胃に不調をきたす人がかなり多いみたい。

肌荒れは体の調子のバロメーター。鼻のあたりにできる吹き出物は、脂肪が多いものの食べ過ぎ。口のまわりにできる吹き出物は、胃腸が弱っているサインかもしれません。

胃への血行を促す漢方薬で、不調の改善をはかる

漢方医学では、胃の不調は「気・血・水(き・けつ・すい)」の「気」が不足している「気虚」、または「水」のバランスが崩れている「水毒」の状態とされています。そこで胃への血行を促す漢方薬が用いられます。

 症状別の漢方処方例  

暴飲暴食が原因

 六君子湯(りっくんしとう)・・・・・・胃腸の余分な水を除き、胃腸機能を改善させる

胃腸が冷えている

 人参湯(にんじんとう)・・・・・・胃腸を温めて消化機能を高める

ストレスが胃にきている

 安中散(あんちゅうさん)・・・・・・胃腸を温めて胃の緊張を解く

とはいえ胃の不調は、その要因となった生活習慣を見直すことが、改善する一番の近道。消化の悪い食べ物(かぼちゃ、さつまいも、れんこん、ごぼう、雑穀米など)はなるべく避け、胃腸の働きを助ける食べ物(大根、人参、キャベツ、じゃがいも、しょうが、梅干しなど)を摂るように心がけましょう。それでも胃の不調が続くようであれば、気軽に漢方ドクターへ相談してみて。

丸山綾 まるやま・あや

日本東洋医学会(専門医)、日本産科婦人科学会(専門医)所属。1999年日本大学医学部卒業。駿河台日本大学病院、丸の内クリニック等を経て、現在、霞が関ビル診療所で婦人科医師として勤務。専門分野は産婦人科一般、漢方治療。

(取材協力:丸山綾、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年12月24日に公開されたものです

SHARE