お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

かき揚げが名物の東銀座『歌舞伎そば』

かき揚げの盛り付けもユニークな「もりかき揚げ」470円

●歌舞伎座場外で愛されてきた老舗そば店
2010年の歌舞伎座建て替えを機に現在の「GINZA KABUKIZA」の裏手に移転したが、かつては歌舞伎座正面の敷地内で営業していたそば店。いわば、歌舞伎座場外の飲食施設として長い歴史をもつ老舗だ。

【17時までのランチタイムでコスパ抜群の「焼肉 寿亭 渋谷店」】

いすは用意されているものの立ち食いそば店並みの価格帯のカウンターそば店なので、日中の客層は近隣のビジネスマン利用が圧倒的。しかし、その中でも観劇に訪れた古くからの常連女性客や、時には稽古の合間の歌舞伎俳優が連れ立って訪れたり、思わぬ著名人がカウンターに座っていたりと意外性のある店でもある。

サッと注文してサッと食べて、サッと出るというスタンドそばのスタイルながら、のど越しのよい本格的なそばの味も常連客を引きつける人気の理由だ。

●一口大に食べやすく工夫されたかき揚げ
昼どきを中心に客数をこなす店なので、そばは機械製麺ながら中細でしっかりと角の立った歯応えのいいそばを出してくれる。毎朝打ち立てのそばは大釜で手際よく茹でられ、しっかりと水洗いされて盛り付けられるので、ぬめりなくのど越しのいい職人仕事のそばが提供される。

ツユもカツオの効いたダシに甘辛い濃口のカエシのバランスがよく、しっかりとした食感のそばを引き立てる絶妙な味わいだ。

シンプルなもりそばでもそばとツユの味わいが楽しめ、大盛りも70円増しと良心的だが、この店の名物である「もりかき揚げ」470円を一度味わってみるといいだろう。

冷たいそばに載せられるかき揚げは、大きくまとめて揚げたものを5等分して提供されるのがこの店の特徴。玉ネギをメインにニンジン、カボチャ、長ネギ、春菊などの野菜を寄せたかき揚げを、一口ずつ蕎麦猪口に浸して食べやすいようにという工夫がこの形になっている。

サクサクと歯応えも軽く、スナック感覚のかき揚げと、コストパフォーマンスの高いそばの実力が、長年にわたり幅広い客層から愛されてきた理由をうかがわせる。

【店舗データ】
店名:歌舞伎そば
所在地:東京都中央区銀座4-12-2
営業時間:11:00~18:30(18:15ラストオーダー)
定休日:土・日・祝
HP:http://www.kabuki-za.co.jp/

【その他メニュー名 価格】
・もりそば/かけそば各380円
・かき揚げそば470円
・とろろそば/山かけそば各560円

※この記事は2014年12月01日に公開されたものです

SHARE