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どうにもやめられない悪癖! “関節のポキッ”は、やっぱりNG?

グリップを握る女性■指の関節を「ポキッ」とならす行為

肩を回したり、首を左右に傾けたりすると「ポキッ」という音がすることはありませんか? また、指の関節を鳴らす遊び、子どものときにしたことはないでしょうか? 一度音が鳴ると気になって、ついつい何度も「ポキッ」としたくなりますよね。もう一回鳴るかな、となぜだか確認したい気持ちも、心のどこかにあったりして……。

■「ポキッ」という音はどこからきているか

じつは、医学的に確実なことはまだわかっていないのです。しかし、有力な説のひとつとして、
次のようなものがあります。

まず、関節の中には滑液包(かつえきほう)、という袋がありそこに液体が入っています。骨と骨が直接当たることのないよう、クッションのような役割をする、いわば水の入った袋です。この滑液包が、関節を曲げたりして、その中の液体の圧力が急に変わることでポキッという音がする、というものです。

■指を鳴らすと握力が弱くなる?

この「ポキッ」と鳴らす行為自体は、一般的には、痛みが伴わなければ、さほど心配なものではないと考えられています。痛みが伴う場合は、滑液包に炎症があったり、肩の腱板が切れてしまったり、あるいは関節内遊離体(関節ねずみ)ができていたりしている場合が考えられますので、整形外科の受診が必要です。

ですが、関節が鳴るメカニズムが完全に解明されていない以上、痛みがないからといって関節を鳴らし続けることがまったく問題ないか、といわれたら、そうともいいきれません。指を鳴らす癖のある人はそうでない人に比べて、握力が低かったり、手の腫れている傾向がある、ともいわれています。

■まとめ

ハッキリしたことはまだわかっていないのですが、いまある話を合わせると、関節をひんぱんに「ポキッ」と鳴らすのは避けられるならば避けたほうがいいようですね。かといって、それほど神経質になる必要もないようです。難しいところですが、あんまり鳴らしすぎるのはよくない、ということはいえるようです。

(文:28歳女性内科医/Doctors Me、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年11月26日に公開されたものです

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